swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「家庭婦人」の甘い蜜

ダーゲンス・ニュヘテルにこの週末掲載された「家庭婦人の甘い蜜」とでも訳せるタイトルの記事が論争を巻き起こしている。 www.dn.se 特に若い女性の間で、伝統的な女性の役割(家事をし、料理を作り、メイクに熱心で、”女性っぽい”話題を好む)に憧れる人が…

学校給食は社会の縮図

日本の給食への注目 少し前に、栄養士でスウェーデン全国の学校給食の課題に取り組んでいるアニカから、日本の学校給食について知りたいと連絡をもらった。 その時は忙しかったのと自分も門外漢であるということから、お茶を濁す程度の情報を渡すだけで終わ…

住宅ローン4%の壁

スウェーデン中央銀行の動きを受ける形で、年明けには上昇すると見られている住宅ローンに関する調査結果が発表された。 ストックホルム、ヨーテボリ、マルメの大都市に住む、持ち家や分譲マンションに住む1500世帯へのアンケートでは約5分の1、18%の世帯…

イケてなかった国境警備

国境警備に関しては、以前より警備員の教育不足により危険な人物を見抜けていない等の批判にさらされていた。 今回明るみにでたのは、スウェーデンの警察、沿岸警備団、移民庁や税関がまったくチームとして統制のとれた動きをとれていないと、EUから厳しい指…

「普通」に挑戦する5年生

昨日も小学5年生が話にでてきたが、今日も5年生の話。 「服装がちがってたり、言葉がなまっていたり、そんなことを少しも変なことでない」という考えを浸透させるために、フォーサという町の5年生達が始めたのは上着を前後ろに着るという行為。 みんな自…

理系女子を育てる

スウェーデンは技術大国で、輸出を含め経済の大きな部分を占めている。 にもかかわらず技術分野はまだまだ男性優位。小学5年生では技術に関心のある女子は86%にのぼるのに、中学生になるとたったの37%になってしまう。 女子は技術がどのように使われるか…

スポーツエリートの摂食障害を助ける

激しい練習でエネルギーを消耗するのに、成果を出すために体重を抑えることを優先し、拒食症に陥る若いエリートレベルのスポーツ選手が多いそう。知らなかった。 この度オスタースンドに、怪我から精神的な苦痛まで、様々なことで苦しんでいる若いスポーツエ…

スタートアップ・アメリカ大使

イーロン・マスクとペイパルを創業したケン・ハワリーが、次の在スウェーデン・アメリカ大使になりそうだ。 スウェーデンとアメリカはイノベーション、ハイテク、起業家育成等の様々な面で新しい世界を一緒に創っていこうという意欲の表れのよう。 ケン・ハ…

介護マネージャーはペアで働く

スウェーデンの老人看護などの福祉分野で働く現場のマネージャーはぎりぎりの状況で働いている。 労働環境庁が3年掛けて行った、全国86の市町村15の地方自治体の福祉分野で働く1300人の中間管理職を対象にした調査によると、対象の99%が改善の必要ありとさ…

投資家がわかってないゲーム業界の素晴らしさ

スウェーデンのゲーム業界は急激な成長に伴う痛みに襲われている。 ゲームビジネスは順調に伸びており、 大切な輸出製品に成長したにもかかわらず、業界は優れた人材を探すのに苦労しており、経験のない投資家たちは投資価値を見いだせていない。 この業界に…

#metooと女性トップ

去年、スウェーデンでは女性がトップの上場株式会社の数は65%増えた。 これまでも経営陣が男女平等であるほど業績がよい傾向が研究結果としてでていたので、それを反映させたという結果も考えられるものの、去年一年をとるとやはり#mettoの影響が大きかった…

生き残るためのベジタリアン

昨日の土曜日は各地で観測史上の一番温かい10月の一日となった。ルンドでも最高気温は20度に達し、普段の夏の天候と変わらない。 ここまで天気がいいと嬉しいを通り越して不安になる。 地球温暖化の驚異は優しくすり寄ってくるようだ。 スウェーデンの研究者…

2026年冬のオリンピックとストックホルム

長引く国政の首長選びを横目に、都市単位の政権トップの顔が次々と決まってきた。 ストックホルムはこれまでの左派連合体制から、右派連合に環境党が加わる形で落ち着いた。 新しいリーダーたちが最初の記者会見でまず打ち出したのは、2026年の冬のオリンピ…

建設女子

男女間平等が進んでいるとされているスウェーデンでも、職種により男性が大多数を占めるものや、またその逆もある。 保育士や小学校の教諭、介護士など女性が多い分野では平均賃金が低く、これらの職業の給与を引き上げることが政治的課題として指摘される。…

© Hiromi Blomberg 2023