swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

Aviciiが死んだ年

山火事、総選挙、Avicii 今日は今年最後の金曜日。スウェーデンでも締めモード。今年のニュース、話題になった人、今年この世を去った人のなどのまとめ番組や記事が目立つようになってきた。 今年こちらのグーグルで一番検索されたのはわずか28才でこの4月自…

虫歯格差

増える虫歯の内訳 子供の虫歯が増えている。虫歯のない8歳児は2013年には70%だったが、5年たった今その率は65%まで減っている。 また3本以上の虫歯がある子どもの数も増えており、虫歯のない子と、一度に麻酔をうってまで4本の治療をする必要がある子…

家事代行サービスの政治的問題

2007年に始まった家事代行サービスの税額控除 2007年の右派連合政権時に導入された、家事代行サービスへの支払い代金をその年の納税額から控除する、いわゆるRUT(ルート)控除申請の伸びが止まらない。 スウェーデン税務庁によると、2018年もこれまでの最高…

子供がつらいクリスマス

一年で一番辛い日がクリスマス クリスマス・イブはみんなでごちそうを食べ、サンタがプレゼントを届けてくれる多くの子供にとっては待ちきれない日。だが、この日が一年で一番辛い日となっている子どもたちも多い。 スウェーデンでは、アルコールや薬物など…

電車の復活・待ってました!

インターレールパス販売の急増 ヨーロッパを自由に列車で旅行できるインターレール・チケットの販売が去年から50%増の勢いで伸びている。 今日、スウェーデンで国際列車のチケットの販売を手がける旅行代理店は少ないが、そのうちの一つ、カルマーにある代…

大豆にまつわる誤解と理解

大豆が環境を破壊する? ブラジル、中国、アメリカやインドなどの国で大規模な大豆栽培のために森林が広範囲でが破壊され、温室効果ガス輩出などの新しい問題を引き起こしている。 これでは肉食をやめ、植物ベースの食べ物に切り替えなくては気候温暖化対策…

明るくて暗くなった街灯

LEDやハロゲンランプが主流に スウェーデンの夜道は暗い。やさしい光の街灯は美しいが、地味な感じであたりを照らす。エネルギー効率を考えLEDやハロゲン光源への変更が進んでいる最新の街頭も、実際は明るくなっているのに、以前より暗くなったと感じる人が…

外見で差別される医者

残念なことだが、差別はどこにでもあるし決してなくならない。そうであればこの社会では差別は容認されないということをはっきりさせ、差別が起こった時にどう対応するのかを決めていくことの大切さは、強調してもしすぎることはない。

なくなり続けるおもちゃ屋さん

28店舗を閉鎖 アメリカでは今年の春に倒産してしまったトイザらスは、北欧市場においてはデンマークのおもちゃチェーンBRも傘下に置くTop-Toy社がビジネス展開を続けていたが、オンラインショピングの隆盛とおもちゃのデジタル化により、大きなビジネス転換…

禁断のうなぎ

クリスマスのごちそう スウェーデンではうなぎはクリスマスに食べる。特にこのあたり、スウェーデン南部のスコーネ地方では毎年楽しみにしている人も多い。ここではうなぎは開いて蒲焼になどせず、丸のまま調理するので油っぽすぎておそらくほとんどの日本人…

タフな心身で政策変更を受け止める

担当政権なしで予算確定 9月頭の選挙から100日。だが誰が政権を担当するかは先週行われた国会での2度めの首相選出投票でも決まらなかった。 そんな中でも来年度の予算は、その実施の担当政府の決定なしに採択され、穏健党とキリスト民主党が提出した大枠に…

オンライン診療のコスト

爆発的に増加しているオンライン診療 派手な広告マーケティングの効果もあってか、KryやMin doktorといった長い待ち時間なしに医者とすぐにつながるオンライン診療の利用は、今年55万件となった。2017年の約20万件と比べても驚くほどの伸びだ。 問題は、スウ…

スマホは5分でハックされる

2段階認証方式の抜け穴 より高度なセキュリティのために2段階認証方式を使い始めた人も多いと思う。 2段階方式はグーグルアカウントへのログインで使われている例が代表的だが、通常のパスワード入力の第一段階に加えて、ワンタイムのコードやセキュリティ…

社会の成熟とルシアコンテスト

伝統的価値観を試されるルシア祭 今年の行事は終わってしまったが、今日のルシア祭を取り巻く状況をまとめておこう。 スウェーデンの伝統的な価値観を象徴しているルシア祭は、自分がどれくらい保守的で、どこまでリベラルになれるかを試される踏み絵のよう…

© Hiromi Blomberg 2023