swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

よみがえる夜行列車となくなる窓口

スウェーデン政府は、この春の予算で5000万クローナ(約6億円)をヨーロッパ各国との夜行列車の運行のために使うことを決定した。費用は、各国との交渉や調整、また新たにこの分野の専門家の雇用などに使われる。 私の夫はヨーロッパ内は基本的に飛行機に乗…

もっとややこしい夏時間

今日から夏時間。この記事を書いてからもう半年経ったとは。 swelog.miraioffice.com そして半年前に参照したダーゲンス・ニュヘテルの記事では「夏時間への変更は2019年が最後の年かも」となっていたが、先週の欧州議会で話あわれたところによると、どうや…

スウェーデンの完全無欠弁当

スウェーデンに引っ越してきてよかったと思うことはいくつかあるが(私は背が高いので服や靴のサイズが合うというのもそのひとつ)、一番気に入っているのはおおらかさというか、その大雑把さだ。 これはもちろん私自身が大雑把だからだが(だから細かいとこ…

アストリッド・リンドグレーンと新しい絵本

この夏、アストリッド・リンドグレーンの文章を使った新しい絵本が2冊出る。 Marit Törnqvist och Maria Nilsson Thore har illustrerat texter av Astrid Lindgren. Pressbild. Bild: Rabén & Sjögren アストリッド・リンドグレーンといえば『長くつ下のピ…

極・冷水浴でパニック障害を克服

長年パニック障害に悩んでいたスコットランド人のデイビスさん。 スウェーデン最北のアビスコで働き始め、氷と雪の中の冷水にゆったりとつかるという習慣を始めたところパニックに襲われることがなくったそうだ。彼女が心静かに体を鎮めるのは0.2度のの冷水…

インフルエンサーの倫理とお金と国税庁

2007年からブログを続け、今、スウェーデンで一番影響力をもつインフルエンサーの一人、アレクサンドラ・”キッシー”・ニルソン。 彼女の悩みは、インフルエンサーとしてどれくらい企業のマーケティング活動に関わっていいのか、その境目が曖昧なこと。消費者…

街からフリーペーパーがなくなる時

長い間スウェーデンのストックホルム、ヨーテボリやマルメといった都市区で、フリーペーパーのMetro(メトロ)は街の風景の一部だった。通勤の際には誰でも手に取る存在だった頃もはるか彼方。広告費がスマホ、デジタルへと移っていったことによる収入減の痛…

GDPRと警察の捜査

警察の犯罪捜査において、インターネット上のデータの足跡を追うことがますます増えているのは想像に難くない。 しかし、警察からインターネット関連企業への要求が昨年から施行されたGDPR(ヨーロッパ一般データ保護規則)の範疇におさまっているかといえば…

ダーゲンス・ニュヘテルとペーテル・ヴォロダルスキ swelog weekend

スウェーデンを代表する新聞ダーゲンス・ニュヘテルで、ペーテル・ヴォロダルスキが政治部責任者になったのは彼が30歳の時。その4年後の2013年、彼はわずか34歳で新聞の主筆・編集長となった。 編集長職とは別に、ダーゲンス・ニュヘテルで毎週日曜日に論説…

インクルーシブな住民登録を考える行政

社会庁が公的機関の統計に男、女だけではなく三番目の性別での登録や集計を提案している。各種統計や登録を行う行政機関が、男女だけではなく他の選択肢が選べるような変更を行い、限定された現在の2つの選択肢では疎外されたように感じる人をなくすのが狙…

スウェーデンで増える「窮屈な家」

スウェーデンの、特にストックホルムなどの都会では4世帯に1つは「窮屈な家」に住んでいる。 寝室を共にするカップルを除けば、家族のひとりひとりに自室があり、それに加えてみんなで使うリビングルームとキッチン。この基準を満たさない住居はスウェーデ…

ひと月で195億円すったスウェーデン人と予想以上の税収入

私企業にもスウェーデン市場でギャンブル事業を許可する形で今年頭から新しくなった賭博規制法。法改正のインパクトが数字としてあがってきた。(変更の主な点はこちらの記事でどうぞ) swelog.miraioffice.com ダーゲンス・ニュヘテルのまとめによると、法…

The Divisionがつくるマルメの輪郭

600 人が働くマルメのゲーム・スタジオ フランスのUbisoft傘下のマルメのスタジオ、Massive(マッシブ)が将来をかけた大作「The Division」を世にだしたのは2016年。先週の金曜日にはゲームの舞台を、ニューヨークからワシントンD.C.に移した続編「The Divi…

トレーニングも仕事の一部

従業員による雇用者評価アンケートで高得点をマークしたスコーネのフォーボー市では、職員はトレーニングの時間を就業時間とすることができる。 スウェーデンの職場では以前から、健康手当としてジムの会員費などを負担してくれるところがほとんど。そこから…

© Hiromi Blomberg 2023