swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

ラマダンと給食と学力テスト

月曜日から始まった今年のラマダン。日中の断食は6月4日まで1ヶ月に渡って続く。 断食は大人がするもので成長期の子供はするべきではないとの見解が基本でも、自ら断食をしてみたい、もしくは友達グループの圧力で10歳くらいから断食をする子供もいる。中学…

未来の国境

スウェーデンンの南部とデンマークが、人気のドラマシリーズ『ブリッジ』でも有名なエーレスンド大橋で結ばれ、両国間の行き来に国境をまったく感じなくなったのは2000年。 その後、2015年に主にシリアからなどの多くの難民がやってきた時に、スウェーデンの…

子どもたちの心拍と成績

心拍数を上げる心拍トレーニングをとりいれる学校が増えている。 学校庁は、今年の秋の新学期から年に100時間を体育につかう課程要項を提案している。これは、今、男子の半数、女子に至っては5人に4人が1日に1時間体を動かす、という目標を達成できてい…

病院で異なるカンナビスの扱い

スウェーデンでは、2011年にはSativexという痛みを和らげるカンナビスのスプレーは特定の用途での使用が認可されているが、今のところはヨーロッパ・ペイン・フェデレーションの指針に応じて、これを処方していない病院がほとんどだ。 カンナビスを薬として…

夏だけほしい働き手

そろそろ気になる夏休みですが、スウェーデンでは混み合う人気の観光地ではどこも人手不足になる。 職探しをしている人は通年働ける職を探す傾向にあるので、夏だけ必要なレストランのコックのなり手を探すのはかなり難しいそうだ。 人気の観光地のひとつ、…

虫たちの巨大カプセルホテル

マルメ中心部に近いセーヴェッド地区に、去年、世界最大級の虫たちのカプセルホテルがつくられた。地区の家庭菜園などでの植物の受粉に役立てようと建設されたものだ。 400のお部屋からなるホテルは、それぞれ藁、竹、葦、羊毛、穴の空いたレンガなどのイン…

オーディオブックのビジネス論争 swelog weekend

月額169クローナ(約2000円 storytel)や149クローナ(Bookbeat)で、新刊も含めた話題の本までなんでも聴き放題のモデルで、ビジネスを伸ばしているオーディオブック・サブスクリプションサービス。 最近は本から読み上げたオーディオブックだけではなく、…

映像の詩人 スコーネのタルコフスキー

「映像の詩人と呼ばれた、ソ連のアンドレイ・タルコフスキーが、スウェーデンのスコーネ地方を舞台に撮影したらこうなる。」 スコーネ北部の自然を背景に、牛農家とそこで広げられる人間の営みを収めた、ヨン・スコーグの『シーズン(Säsong、英語タイトルは…

しつこく嘘つきな訪問販売が増える理由

さっき聞いたニュースでは、最近、強引な電力販売の訪問販売への苦情が増えているらしい。お年寄りなどがよくわからないうちに、電話で電力や他のサービスの契約をさせられたという苦情が増え、しばらく前に電話での合意だけでは売買が完了しないように法律…

電動キックボードのはかなすぎるその命

毎日8000歩ほど歩こうと決めていなかったら、私も絶対これまでに試していただろう電動キックボード。乗ってるのみかけると気持ちよさそうですよね。 でも超テキトーに乗り捨てられているのみたら、ちょっとイラッとしますよね。 しかし、この乗り物、乗り捨…

かがり火のないワルプルギス

今日は日本では平成最後の日。スウェーデンでは「ワルプギスの夜」。 夜に、メーデーを迎えるための大きなかがり火をたくとても美しい行事の日だが、今年は雨不足で火事に結びつく危険が高いため、スウェーデン中部の多くの自治体でかがり火の中止が決定され…

北欧高級家具フェイクサイト

デンマークの熟練の職人がつくる高級家具がお手頃な価格で手に入ることをうたうニールセン・ファニチャー(Nielsen Furniture)のウェブサイト。 たまたまプロの詐欺捜査官が目にし、気になって調査したところ、使われている画像も動画もYoutureやピンタレス…

飛ぶのは恥だ、が及ぼす影響

逃げ恥ならぬ「飛び恥(Flygskam)」は、2018年の新語30にも選ばれたスウェーデンで最近使われ始めた言葉。 気候変動が問題になっているこのご時世に国内移動に飛行機を使ったり、タイまでチャーター機で休暇に行くのは恥ずかしいですよ、という意味だ。 swel…

「精神疾患とビジネスの話をしよう」

2000年代初頭、スウェーデン産業界を代表する企業、ABBの営業として忙しく世界を飛び回っていたヨハンさんは今、ストレスで燃え尽きた従業員が経営に与える影響を、大企業の経営者が理解できるように手伝うコンサルタントとして働いている。 彼が力をいれて…

© Hiromi Blomberg 2023