swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

環境のために「自分は人よりよくやっている」?

ヨーテボリ大学がスウェーデン、アメリカ、イギリス、インドの4000人を対象に行なった新しい調査では、私達は「自分は他の人よりも環境問題により取り組んでいる」と思ってしまう傾向があるそうだ。 具体的にここであげられている取り組みとは、例えば環境に…

スウェーデンの1月の桜

昨日は北極海に例年ほど氷がなくて砕氷船の出番がまだない、という話を書いたが、今朝も温かい気候の話をもう少し。 1月の温かい気候は全国各地で続いており、ストックホルムの桜の名所クングストレゴーデン(Kungsträgåden)では桜が開花した。 これからお…

失業中の砕氷船

砕氷船Oden号(画像・Sjöfartsverket ) スウェーデンの最北の港町、ルレオでは5隻の砕氷船が出番なく待機中だ。毎年この時期には北極圏の氷をバリバリ割っていたが、今年は特に暖かくこの先も2,3週間はまだまだ出番がなさそうだという。 砕氷船を所有し…

公共放送は一日35回の脅威にさらされる

スウェーデンの公共放送SVTは、サイバーアタックから地方局への物理的な攻撃まで、さまざまな形の脅威に平均で一日35回もさらされている。昨日、SVTのCEOハンナ・シェルネが明らかにした。 さらに、昨年は2度の重大なサイバーハッキングの試みが報告されて…

スウェーデンの空き家(問題)

日本には全国で800万軒もの空き家があると知った時には目を疑ったが、実家のある京都の街なかにも空き家があるような状態をみればその数字の高さもなんとなく理解できる。 それにくらべてスウェーデンでは、田舎に誰も使ってなさそうな家を時々みかける程度…

オロフ・パルメとジョン・ル・カレ

2、3日前にルンドの本屋のベストセラーリスト1位にジョン・ル・カレの本が並べられているのを見て、「え、新作? いったい今何歳だっけ?」と思っていたら、その翌日にはル・カレが「オロフ・パルメ賞」を受賞したニュースが伝えられた。 「新作?」と私…

小学校でもマインドフルネス

マインドフルネスを積極的に取り入れる学校が増えている。 ヨーテボリにあるISGRインターナショナルスクールは現在4年生の3つのクラスで一日10分のマインドフルネスを取り入れているが、効果があまりにも目覚ましいため、今年から20のクラスに導入を拡大する…

警察官不足を退職警察官が助ける

圧倒的に警察官が不足しているスウェーデン。 全国各地で、一度は退職した警察官を再雇用するケースが増えている。再雇用は特に(犯罪の多い?)スウェーデン南部で目立つが、今、全国で140名の退職者が職場に戻っている。 多くの再雇用者は殺人、誘拐などの…

ワイルド・スイミング

私がスウェーデンのカルバアドヒュース(Kallbadhus・多くは海上、湖上に経つサウナハウスで温まった後、海や湖に裸で飛び込む)を絶賛・喧伝するので、日本の友達が日本で流行っている「サ道」を教えてくれた。 なんでもサウナの道を極めるもの(コミックか…

SNSで金を乞う

経済的に厳しい状況にある人たちが、SNS上で見知らぬ人たちにお金の援助を乞うことのできるバーチャル・グループが増え続けている。 「福祉が充実している」はずのスウェーデンでも、行政から生活保護を受けるには、その前に自己の所有物を手放す必要がある…

5Gの使い方とエリクソン

まだ観ていなかった『未来のミライ』をお正月休暇中に観たら、出てきた車がボルボでなんだかほっこりしたが、ボルボグループにはボルボ建設機械 (Volvo CE: Volvo Constraction Equipment)という会社もあって、ホイールローダーと呼ばれる建設現場で使われる…

限界ぎりぎりの特別対応の給食

食物アレルギーや自分の信条、または宗教的な理由で特定の肉を食べない生徒など、スウェーデンの学校給食が様々な対応を迫られている話はここでも何度か取り上げた。 swelog.miraioffice.com 今日レポートされていたのは、学校側はきめ細かいやり方で対応し…

スウェーデンのWASPプロジェクトとは何か?

WASPとは、スウェーデンをAI技術で世界のトップにしようと、これから2029年までに55億スウェーデンクローナ(約635億円)を投入して行われる国家的規模のプロジェクト。ただし、その財源は国ではなく、スウェーデン一の大富豪ヴァレンベリ家だ。 (WASP = Wa…

スポティファイの水増し再生回数

さまざまな音楽アワードでも選考基準の一要素として使用されることも多いスポティファイでの再生回数。この数字を水増しするために、様々なごまかしが半ば公然と行われている。 昨年12月にダーゲンス・ニュヘテルに掲載された記事(”金で買われた再生回数は…

© Hiromi Blomberg 2023