swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

カール・フォン・リンネの銅像

「歴史」として私が学んできたのは「事実」の話ではなくて「事実をどう評価するか」についての話だったのだな、とつくづく思う。 一連のBlack Lives Matterの流れを受けて、世界のあちこちで銅像の撤去が続いているが、スウェーデンで今、大きな運動にこそな…

コロナワクチン、アストラゼネカ、スウェーデン

土曜日に製薬大手のアストラゼネカが、開発中の新型コロナウイルス向けワクチンの供給契約をドイツ、フランス、イタリアやオランダと結んだというニュースが報道された。 あれ、アストラゼネカってまだ少しはスウェーデンの会社だと思ってたけど、はしご外さ…

息の弾む、急ぐゴルファー

私がジョギングする緑地にはディスクゴルフのコースがあって、これは大きな試合も行うことのできる本格的なものだ。平日の朝、6時半ごろに走りにいくと、時々仕事前にちょっと1コース(?)周りにきている人たちに会う。 早朝の爽やかな空気の中、運動で一…

銃撃や爆破は「霜」だけでは抑えられない

ニュースに慣れてしまうとは恐ろしいもので、今日もどこかで発砲事件があったと聞いたり、どこかのアパートが爆破されたと聞いても、ああ、またかという感じで、そんなニュースをしっかり受け止めることのできる心臓も持ち合わせていない私は、あまり詳しく…

どこまでもかっこいいグレタ・トゥーンベリと「夏の話」

スウェーデンには毎年みんなが楽しみにしている夏のラジオ番組がある。話題となった人が自分の好きな音楽をかけながら、その話題となった出来事の背景や、個人として大切にしていること、人生の転機となった経験などを好きな形で話すトーク形式の「夏(の話…

首相殺人事件、34年分のがっかりと驚き

スウェーデンで昨日の朝9時半から始まったパルメ首相殺人事件に関する記者会見をみていた人はどれくらいいるのだろう? 夫は10時から予定されていたビデオ会議が延期されたといっていたし(おそらくこの会見を見たい人があまりにたくさんいたため)、私は自…

ヨハン・レンクの次の仕事はパンデミック、そして、Aviciiミュージアム

世界のエンターテイメント界で活躍するスウェーデン人の中で、今一番勢いのある人といえばヨハン・レンク。 『チェルノブイリ』で変化したヨハン・レンク監督の原発への見解と、もうひとつのこと swelog weekend - swelog 今日のスウェーデンのニュース 『チ…

わかりやすかったPCR検査の結果

週に10万人のPCR検査、という目標にはまだまだ達していないが、スウェーデンで検査数を増やす、増やすよ、といっていた流れの結果がわかりやすい形ででてきた。 昨日の公衆衛生庁の記者会見では、スウェーデンでは感染の確認者数が急増中であることが報告さ…

お手軽すぎる自己破産

スウェーデンのクロノフォグデン(Kronofogden・国家執行機関)への、いわゆる「自己破産」申請が若者の間で激増している。 (クロノフォグデンって何? とい方はこちらの記事もどうぞ。ビック・ブラザーな「王様の執行官」ー 行政アウトソースで粗利を稼ぐ…

コロナと黄金の浮き輪と卒業生

ストックホルム郊外にある海洋教育学校(Marina läroverket)は、海洋技術に関する高校教育や成人教育また短期コースなどを提供している教育機関だ。この学校の高校の卒業式の様子がちょっと洒落ていたので紹介します。 スウェーデンの高校はコロナの影響でリ…

みどりの国債

スウェーデンのくじ式国債(Premieobligation)を持っていたことがある。銀行の金利がどんどん減っていった時にスウェーデンの国債庁(Riksgälden)が発行するものを買った。 どういう契機でこの国債のことを知ったのか覚えていないが、買った理由はよく覚え…

食料自給率 その2

2018年の8月に始めたこのブログの最初の投稿は「食料自給率」についてだった。 とても暑い夏で、気候が明らかにおかしくなっているのではないかと身を持って感じ始め、9月に控えていた4年に一度の選挙を前にスウェーデン環境党が食料自給率を高める視野を持…

世界中から「袋だたき」

昨日の朝、公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルが自分が指揮してきた対策について間違っていたと反省するような発言をしたというニュースをちらっとみかけた。 彼の発言とは思えないような発言だな、変だなと思いつつも、私はその後一日中忙しく、いつもは休憩…

警官と動画とSNS - ストックホルムの場合

アメリカでの警官のひどい暴力を撮影した動画がSNSで拡散し続けられているが、昨日ストックホルムでは「ツイッター警官」が動画撮影に関して怒りと悲しみをこめたツイートをして、話題を集めた。 (「ツイッター警官」に関しては以下の記事を参照ください) …

© Hiromi Blomberg 2023