swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「金に魂を売ったOatly」論争の残念なところ

スウェーデンのオートミルクの人気ブランド、オートリー(Oatly)が、アメリカのリスクキャピタル大手のBlackstoneが中心となった投資ラウンドで2億ドルを調達したことが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道で今週の水曜日に明るみになった。 Blackst…

医療的自殺幇助を法に問うスウェーデンの医師。年老いた自分の使い方

「私の行いは法に反することなのかどうか、裁判で法に問いたい」 こう語るのは77歳の医師、ステファン・ベリストロームさん。 ベリストローム医師が行ったのは、自ら死を望んでいた難病ALSの男性患者に、致死量の睡眠薬を手配したこと。この男性は7月頭にス…

コロナの中でお酒を飲まなかった私たち?

2020年の上半期、スウェーデンの国営酒屋であるシステムボラーゲットの売上は金額ベースで前年比13%増えた。しかし、システムボラーゲットが実施した消費者対象の調査によると、みんなの酒の消費量は増えていない。 この調査では10人のうち7人が酒の消費量…

アノニマウスがルンドに

昨日見たバンクシーの動画、凄すぎてびっくりしたけど(ロンドン地下鉄はこの車両をこの後どうするのだろう?)私はルンドにやってきたもっとのんびりしたアノニマウスの作品を見に行ってきた。 (アノニマウスとは? はこちらの記事で。 道端に「ネズミ御用…

やってきた狼はなにかの予兆?

スウェーデン南西部ハランド地方、ハムスダッド周辺で「狼を見た」という報告が増えている。 犬を連れて散歩していたリセロッテさんは間近で狼をみたことを「神々しいまでの体験」と話しており、狼は50メートルほど離れた地点で立ち止まり彼女と彼女の息子が…

コロナでサッカーの試合がないと?(桶屋はもうからないけど…)

サッカーの試合や夏の大きな音楽イベントがコロナの影響で中止になったり無観客になると、犯罪事件の捜査がすすむ。人気のサッカーの試合では100名以上の警官が警備にあたることも多いが、そんな人的リソースを事件の捜査にあてている現状がその理由の背後に…

スウェーデンでお酢がどんどん売れるわけ

スウェーデンではコロナの影響で家でお寿司を作る人が増え、3月のお酢の売上は前年比で4割増し……、というわけではなくて、お酢の売上が伸びている理由はおそらく別のところにある。 今この国でお酢や重曹の売上が伸びている背後にあるのはおそらく、今スウ…

増えた自転車利用はぜひHövdingで!

少し前に、ヨーロッパの大都市では車道の一部を自転車専用レーンにしたり、フランスでは国から自転車利用に関する補助金がでるなどの動きがあってパリの街でも自転車が目立つようになったというニュースをみた。 そうだよね、混んだ地下鉄とかできることなら…

「いつもの住宅問題」でなごむ朝

4月に、コロナの影響か大学などの高等教育で学びたい人が増えていると書いたが、昨日発表された数字ではその後めでたく入学や単科コースへの申込みが許可された人は30万人となったことがわかった。これは昨年と比べると10%増となる。 30万人が高等教育へ …

出会わない夏

一時は医療が崩壊する要因になるのではとの心配もあった、新型コロナで集中治療室で手当を受けている患者の数がスウェーデンで100人以下になったことがわかった(covid-19で治療を受ける人減少)。 4月末に比べるとその数は5分の1まで減っており、さらには…

レジ袋税でここまで変わったみんなの行動

時としてスウェーデンの政策変更は、その狙い通りというか、わかりやすいほどの国民の行動変容を引き起こす。お父さんしか使えない父親休暇制度の導入で、育児休暇をとる父親が増えたこともその一つ。 そしてこの5月から導入されたスーパーなどのレジ袋、シ…

難関の警官職、危険と給与はセットでね

警官が足りていないという話はこのブログでも何度か書いたけれど、実はなりたい人は増えているけれど、警官にはそんなに簡単になれないのだという背景にも言及した記事があったので紹介します。 現行の仕組みでは、警官への応募の受付は年間を通して行われて…

意外に低いスウェーデンのリモートワーク志向?

ダーゲンス・ニュヘテルが昨日発表した調査結果では、5人に一人がコロナ禍が落ち着いた後も今のリモートワークが増えている状態を続けたいと考えていることが明らかになった。 コロナの前の半年間でも、一週間のうち少なくとも半日は会社以外の場所からリモ…

コロナが加速する「お店消滅」

6月15日に久しぶりに街に出た時の写真。天気はいいけど閑散としてる。 スウェーデンの街中の「お店」はコロナ禍がやってくる前から、この先3万人の仕事が失くなる予想が発表されるなど、存続の危機にさらされていた。みんな外出を控えるようになり3ヶ月以…

© Hiromi Blomberg 2023