swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「また死者は増える」を深刻に受け止めて

「アメリカの人たち、こんなに騒いでいても大丈夫かなぁ」とか余計なお世話をしていたら、スウェーデンの新型コロナウイルスも「え、ちょっとこれ、大変」な感じになってきた。 昨日発表された数字をいくつかあげると、今スウェーデンで新型コロナウイルスで…

これからの世界地図、日本はどこにいる?

アメリカの大統領選挙でジョー・バイデンの勝利が確実視され、スウェーデンの公共放送SVTが最初に持ってきたのは、経済問題でも軍事問題でもなく気候変動問題への影響を解説した記事だった。 これはアメリカの大統領選だったが、その結果次第ではケニアの農…

森の中の揺れる会議場

私の周囲ではこれまでのコロナの中でも機会が合えばミーティングルームで距離をとって座りごくたまに開催されていたF2Fな会議も、この間からすべてリモート会議になってしまった。今はとにかく屋内で他の人と交わることをできるだけ避けなくてはならない。 …

テロで強まる特別警戒体制

加盟国内の自由な移動を掲げたシェンゲン協定にもかかわらず、スウェーデンでは、本来一時的なものであったはずの国境のコントロールを2015年11月以降、もう5年間も続けている。 そして最近フランスやオーストリアで立て続けに起こったテロ事件を受けて、こ…

デジタル映画祭と北欧人が闇にみるおかしみ

北欧内ではダントツの権威を誇るヨーテボリ映画祭とは異なり、市民のお祭り色の濃いストックホルム国際映画祭。コロナ禍の今年もこの11日から開催されることは決まったが、リモートでも参加のできるフェスティバル・オンデマンドの形となった。しかし、それ…

衣料の最先端再生技術で、資源原産国になるか、スウェーデン

この度稼働したマルメのSiptexは、最先端の技術と装置を備えた衣料の再生利用に特化した施設。 合計260メートルに渡る長いベルトコンベアの上に古着を流し込むと、センサーが綿、ポリエステル、ウールなどの素材を瞬時に判断して自動分別していく。世界でも…

蚊の密集する冷たい沼地でおっさんたちがヘラジカバレエを踊る。

アメリカの大統領選、スウェーデンやヨーロッパ各地で再び深刻化してきた新型コロナウイルス(「今後死者の数が増えるだろう」とステファン・ルベーン首相が昨日の記者会見で話す)、そしてフランスやオーストリアでのテロ事件。 どのメディアもこんなニュー…

言葉が作るフラットな社会・スウェーデンの「Du」の50年

社会のあり方は言葉によく現れる。日本ではよく「今年の流行語」が取り上げられるし、スウェーデンにもその名も『Språk(言語)』という雑誌があり、世相を反映する新語を年に一度発表している。 流行らない新語大賞 - swelog(2018年) スウェーデンの誰も知…

クリスマスディナー中止、でさらなる苦境の飲食業界

どうしてどの年中行事でもミートボールとかニシンの酢漬けとか同じような料理しか出てこないの! と毒づいていた私も、いつのまにか「でもクリスマスのハムはクリスマスしか食べないし」と、いつしか心待ちにするようになったクリスマスのディナー。 アフタ…

コロナを記録し、対策をきちんと評価する仕事

スウェーデン言語民族研究所は、スウェーデンの言語、方言や民族伝統、無形の文化遺産に関する知識の集積とその研究そしてその伝承を司る国家機関だ。 Institutet för språk och folkminnen - Institutet för språk och folkminnen 例えば今であれば、新型コ…

スウェーデン人はなぜテグネルを信頼するのか

昨日書いたように、新型コロナの感染拡大により、国民の半数以上がやわらかなロックダウン状態で暮らすことを勧告されたスウェーデン。昨日はショッピングセンターなどは相変わらず結構な人出だったようだが、これからきっと徐々に社会的活動は抑えられてい…

コロナの時間差とやわらかなロックダウン

10日ほど前に、どうしてウプサラだけ…(何がウプサラを変えたのか?)とか言っていたら、コロナの感染はあっという間にスウェーデンの他の大都市圏でも拡大した。 この月曜日に夫から「同僚の娘さん(10代)がコロナに感染したので、その同居家族である同僚…

アマゾンの不適切な翻訳と働かされる買い物客

これと言った盛り上がり感もなく、昨日気がついたらアマゾンのスウェーデン向けサイトがオープンしていた。 これでスウェーデンの小売業はどうなるのか? といった深刻な話題からは遠く離れて、SNSやニュースサイトを盛り上げたのは、おそらく自動翻訳による…

讃美歌とLGBTQ

スウェーデン教会が讃美歌集の新編纂の大仕事に着手している。 1645年に初めての讃美歌集が作られてからこれまでに3度の大掛かりな編纂作業が行われており、現在の版は1986年に20年の長きに渡る編纂作業を経て完成し、800近い讃美歌が納められている。 新し…

© Hiromi Blomberg 2023