swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

女性への暴力は厳罰化よりも、より一層の検挙を

先週の15日の木曜日、スウェーデンのリンショーピングの駅付近で白昼堂々女性が男性にナイフで刺され殺害されるという衝撃的な事件が起きた。またこの3週間で女性が被害者となる同様の殺人事件が5件も立て続けに起こっており、このような痛ましい犯罪をど…

スウェーデンでも検討の始まったホロコースト否定禁止法

スウェーデン政府はホロコーストの否定を違法化するための準備に入った。モルガン・ヨハンソン法務大臣がラジオの番組で言及した。ヨハンソンは、政府がこの法律化を検討するために国会の特別委員会を設置を決定したと明かした。委員会には国会に議席をもつ…

weekend nr3. 「女性が所有する社会」

今週もニュースレター更新してます!今週のテーマは雇用の平等、企業の経営陣における女性の少なさの議論の先にある投資の世界でのジェンダーバランスの問題これは根が深いしインパクトの大きい論点金金金、お金はパワー私たちと所有と投資マネーについて書…

ワクチン後の世界

日本に入国後、隔離施設(ホテル)で、部屋から一歩も出ることのできない3日間を過ごした後、実家に移動して、さらに11日間の隔離生活をおくっている私。 窓の外には気持ちよさそうな新緑が広がっているが、外出は我慢しなければならない。この一週間で3回…

国家予算、雇用、MMT理論

スウェーデンの本年度の補正予算が昨日発表されたが、それについての政府の説明と野党からの批判が、そのまま次の選挙でも論点となりそうだったので、簡単にまとめてみたい。 また補正予算発表に際して、公共放送のSVTがコメントを取りにいった専門家がちょ…

運動が抑えるCovid-19の重症化リスク

運動をしていない人が新型コロナウイルスに罹患すると、重症化や集中治療室での治療、また死亡する確率が高くなることがこの程まとめられた研究でわかった。 カロリンスカ大学病院の肥満研究センターのイルバ・トロッレ・ラーゲロス上級医師が言及したのは、…

投資キャピタルとジェンダーバランス

久しぶりに私のヒーローがメディアに出演しているのを発見。またこの人のことを書く機会をもらえたのは単純に嬉しい。その人とは、旧態依然としたファイナンスの世界で保険会社の社長を務めるトランスジェンダーのカロリーン・ファールベルゲル。彼女が投資…

コロナ禍とこれからの私たちの旅行

スウェーデンのルンドからコペンハーゲン・カストロップ空港、オランダ・アムステルダムを経由して昨日無事、大阪の関西空港に着き、そこから国が手配してくれたバスで移動して、今、新大阪駅近くの隔離待機施設にいる。これから木曜日の午後までこの施設で…

右派ポピュリズムと民主主義への信頼の関係

右派ポピュリズム政党が政権への影響力を高めると、国民の間で民主主義への満足度は高まる。少なくとも民主主義の長い歴史のある西ヨーロッパの国々では。 スウェーデンのミット大学のステファン&・ダールベリ教授ほか4名の政治学者が、西ヨーロッパの七カ…

wekend nr2. パンデミックで変化したメディアとコンテンツ視聴

ニュースレターswelog weekend第二回配信しています。 今回はこちら。 swelog.theletter.jp またレターの中でもお知らせしていますが、実は急遽日本に行くことになり、今からすぐにこの足で、スウェーデンからデンマーク、オランダ経由で関空に向かいます。…

ワクチン・フィッシング

コロナ生活を送るようになってから、毎日朝か昼には日本の母と姉と、そして夜の7時からはマルメ郊外の大きな家に一人で住む義母とビデオ会話で話すようになった。 社交的で活動的、以前は毎日ジムやら美術館やら読書会やらと忙しい日々を送っていた義母は、…

オンライン化で成功する断酒自助グループ

アルコール依存症に悩む人はスウェーデンでも多い。依存症から抜けるための自助グループの存在も日本よりは人々の生活に近いように感じている。 私はこちらに引っ越してきてまもなくヨガのクラスに申し込んだ時に、 その会場として使われたのが150年の歴史を…

気候危機ジャーナリスト賞をスウェーデンのタブロイド紙が設立

スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…

憎悪渦巻くツイッターを離れる大司教と、市民権取得の言語テスト

自身のツイートが悪意、憎しみ、嘘や陰謀説などを広げることに利用されているとして、スウェーデン教会のアンティエ・ヤッケレーン大司教はイースター休暇中にツイッターアカウントを閉鎖した。 もはやツイッターをコミュニケーション手段として使うことから…

© Hiromi Blomberg 2023