swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

想定外のリスク、想定内のリスク・NATO加盟へのトルコの反対と、サイバー攻撃共同演習

「これどうなるんだろう?」と何かについて心配していたら、それとは違う方向から別の問題がやってるくることはよくあるが、昨日のトルコのエルドアン大統領のフィンランドとスウェーデンのNATO加盟に難色を示す発言もそんなうちのひとつ。 トルコ、フィンラ…

NATO加盟に批判的な若い男性と「スウェーデンの平和」

水曜日に記事になっていたNATO加盟に関する世論調査に関して書こうと思っているうちに、昨日フィンランドがNATOへの加盟申請を行う方針を発表した。この隣国の動きでスウェーデンも一層NATO加盟へ近づいたようだが、書こうと思っていたのは、調査ではNATO加…

重要会議は手漕ぎボートの上で

フィンランドの会社は重要な顧客との会議はサウナの中で行うという話を時々耳にしていたけれど、スウェーデン首相は木製の手漕ぎボートで各国首相と談話するという習慣のあることを昨日知った。 昨日スウェーデンを訪問していたのは英国のボリス・ジョンソン…

スウェーデンに学ぶ、イノベーティブな”休み方” | スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.8

今月はGW明けの今週、Elleの連載が更新されました。 働いてばかりいてもイノベーティブなアイデアは生まれないのでは、ということと、ヒエラルキーのない職場環境などについて書いています。 スウェーデンで初めて行った面接先の会社で、お茶だしてくれた社…

SASはこの夏、4000便のフライトをキャンセル

SASはこの5月から8月の間の約4000便のフライトをキャンセルした。その理由はパンデミックの時に解雇したパイロットなどの人員の再雇用が十分にできていないことと、購入した新型機の納入が遅れていることにある。 この期間中、SASは75,000便の運行を予定して…

ポッドキャスト人気とそのコンテンツへの責任問題

スウェーデンではポッドキャストの人気は常に高かったが、最新のStatistaの調査によると、世界で最もポッドキャストを聴いているのがスウェーデン人。 世界では2年後には5億人が定期的にポッドキャストを聴くようになり、6年後には950億ドルの産業規模になる…

5枚に1枚のステーキをやめれば、気候変動対策に大きな変化

気候変動対策として肉食をやめる決心のつかない人も、食べている牛肉を5回に1回植物性たんぱくの代替品に変えるだけでも、温室効果ガスの削減に大きな変化をもたらすということが新しい研究で明らかになった。 これはNature誌に掲載されたドイツの研究者によ…

ステッケンヨックの雪の荒野街道 swelog weekend 57

これはアビスコの近くでとった写真でステッケンヨックではないのだけれど、ちょっと荒野感をだしてみました GWに立山黒部アルペンルートの雪の大谷観光にいかれた方もいるのでは? スウェーデンの雪の多い地方でも、この時期スケールの大きい雪の街道作りが…

スウェーデン大手電力企業は小型原子炉SMR導入を前向きに検討

出力が従来型原発の3分の1から4分の1に満たない「小型原子炉SMR」。安全性に優れ、工期が短く、これからの脱炭素社会への鍵を握ると期待され、多くの国で開発が進んでいる。先日は日立製作所とGEの合弁会社がカナダで生産を受注した。 日立製作所とゼネラル…

動物園で子どもにライオンの公開解剖を見せる意味

デンマークのオーデンセ動物園では、教育目的で年に一度ほど死んだ動物を解体して入場客の前でみせている。 先週の日曜日には集まった観客の前でライオンの解体が行われた。このリンクから、ライオンの腹を割いて心臓や腸などを取り出し、その臓器はなんであ…

「無報酬の家事」の現在

以前「名もなき家事をスウェーデンから考える」という記事を書いたことがある。これは各家庭でどのように家事を分担しているかを把握できるスウェーデンのチェックリストの紹介と「無報酬の家事」をする人が家庭内で偏ると、年金などの面で夫婦の間で格差が…

これからロシアはスウェーデンに何を仕掛けてくるのか? まずはナチス呼ばわり

モスクワにあるスウェーデン大使館近くのバス停で、著名なスウェーデン人4名をとりあげて、彼らはナチスだったという大きな広告が張り出されている。 顔写真と共に取り上げられているのは、児童文学作家のアストリッド・リンドグレーン、映画監督のイングマ…

ストックホルムの都市力を下げる住宅事情

ストックホルムはヨーロッパの首都の中では2番めで、一位につけたのはオスロ。 ストックホルムの商工会議所がコンサルティング会社のオックスフォードエコノミックス共同で実施したヨーロッパ各首都の競争力を比較したランキングではそんな結果がでた。 ス…

高齢者介護におけるスウェーデン語問題

ヨーテボリはスウェーデンの主要都市で初めて、高齢者介護で働く職員にスウェーデン語のテストを実施する方向を決めた。移民が多い介護職の職員の間でのスウェーデン語でレベルが十分ではなく、雇用の際の語学テストの必要性はこれまでも再三指摘されてきた…

© Hiromi Blomberg 2023