swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

「SASは”まだ”倒産しない」。でも、倒産のリスクより高いリスクは?

スウェーデン政府が火曜日にSASにもうこれ以上資金を投入しないと発表したことで、SASの未来にはこれまで以上の暗雲が立ち込めている。SVTの経済解説員は「SASは当分は倒産しないが、将来の見通しは不透明である」という。 swelog.miraioffice.com スウェー…

スウェーデン国会は何をやっているのだろう?

右派ポピュリズム政党のスウェーデン民主党が提出し、最大野党の中道右派穏健党などがその尻馬に乗って支持した法務大臣への不信任案は、昨日の国会で結局過半数を獲得せず決議されなかった。 残ったのは、この決議案投票で鍵を握ったのが「野放し議員」のア…

過去最高のスウェーデン国籍取得者数を単純には喜べない

昨夜ストックホルムのスカンセンで行われたナショナルデーのお祝いで、国王が「夏至祭おめでとう!」とスピーチを締めくくったことが話題だ。 王室の広報担当者によると「国王はその日は皆様にナショナルデーをお祝いしていたが、もう夏至祭も間近なことから…

「ニレの木の戦い」と2022年の市民的不服従とエコサイド

昨日配信したニュースレターで取り上げた「ストックホルム+50」関連の論評で、50年前の市民的不服従と今日の市民的不服従を比較して取り上げているものがあったので紹介したい。書いているのはダーゲンス・ニュヘテルの文化編集局長ビョーン・ヴィーマンだ。…

ストックホルム+50 swelog weekend 61

今週は6月2-3日に開催された国際環境会議「ストックホルム+50」に関して書いてます。 swelog.theletter.jp 「あまりにも準備不足で、明確な目標もない」。開催前から批判的な声ばかりが聞こえてきた国際環境会議「ストックホルム+50」。各国の首脳級閣僚も集…

小型原子炉では放射性廃棄物が大幅に増える可能性

スウェーデンでも電力会社が次世代の技術だとして注目している小型原子炉SMR。 swelog.miraioffice.com 安全性に優れ、工期が短かく、費用対効果に優れているということで多くの国で開発が進んでいるが、SMRでは従来の大型原子炉と比べて2倍から30倍もの廃棄…

ホワイトノイズのポッドキャストで月240万円稼ぐ

ポッドキャストは相変わらず人気だが、人々はお話系ポッドキャストに疲れてきたのか、雨や風や森の音、もしくは虫の声のようにも聞こえるホワイトノイズを延々と流し続けるジャンルのポッドキャストを聴く人が増えている。 (ホワイトノイズについてはこちら…

#swedengate ケチなスウェーデン人の真実

#swedengateというハッシュタグとスウェーデンの夕食に関する奇妙な習慣が世界中のSNSを騒がせている。 今回のことの始まりはアメリカの質問サイトAsk Redditで「誰かの家で、その家の文化的、宗教的な習慣のためにこれまでに遭遇した最も奇妙な体験はなんで…

深煎りの大量生産のコーヒーを飲んでいるあなたへ|スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.9

本日公開されたエルの連載記事、今月はストックホルムのドロップコーヒーについて♡を込めて書きました。 6月5日の世界環境デー、今年はスウェーデンが主催国に。SDGsを牽引するスウェーデンの人気カフェ「ドロップコーヒー」で、おいしいコーヒーの真実とサ…

誰がSASに投資するのか?

「SASが16億クローナ(約212億円)の赤字で、倒産の可能性を警告」という見出しの記事がでていた。インタビューに応じていたのはSASの現CEOで、4月までの第2四半期の損失が16億円となったことを受け、生き延びるためにには新たな資金が必要で、SASの強みを…

ルーベン・オストルンドと2度めのカンヌ・パルムドール

カンヌ国際映画祭で2度めのパルムドールを受賞したけれど、映画評論家からその価値に値しないなどの声が上がっているルーベン・オストルンドは、その批判をどう受け止めているのか、いくつかのスウェーデンのメディアが取材していた。 現在生後8ヶ月の息子…

103歳のスカイダイビング

昨日の午後、スウェーデンのルート・ラーションさんがパラシュートを使ったスカイダイビングの世界最高齢記録を更新した。ルートさんは103歳。 ルートさんは90歳になった頃に空を飛ぶことについてもっと知りたいと、気球やパラグダーなどに挑戦することを始…

マルメのアウシュビッツ展 swelog weekend 60

今週のニュースレターは行ってきたアウシュビッツ展のことを書いています。 今週からマルメで始まった『アウシュビッツ ー 遠くない昔、遠くない場所』展で、このためにマルメに運び込まれた700点を超える展示物を見てきた。恐れるでもなく、怖がるでもなく…

MAXバーガーで電気自動車を急速充電

気候問題から人権問題まで、様々な問題に取り組み続けるスウェーデンのハンバーガーチェーン、MAXバーガーが目下力をいれているのは店舗併設の駐車場に電気自動車の充電ステーションを拡充させることだ。 現在全国の34店舗で充電ステーションが併設されてい…

© Hiromi Blomberg 2023