swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

底辺の戦い? 円とクローナ

日本円は32年ぶりの円安になっているが、スウェーデン・クローナもここ10年でなかったような最安値の状況が続いている。昨年スウェーデン・クローナは対ドルで15%、対ユーロで9%も値を下げ、現在も他の多くの通貨に対しても下落を続けている。 数少ない例…

北欧通信 2023 (swelog weekend改め)

本当に突然ですが、2023年になったし、いいかな! といきなりニュースレターのタイトルやロゴなど変更してしまいました。みなさま、本年もよろしくお付き合いください。 swelog.theletter.jp ****** 年頭所感のようなもの 2023年になりました。 年末年始、ブ…

うちの近くにまた原発?

昨日はせっかくキルナの話を書いたのに、近くで新しく発見されたレアアースのことを書くのを忘れた。もう既に日本語でもニュースになっているので、リンクを張っておこう。 www.bbc.com この記事によるとスウェーデンで発見されたレアアースの量は世界全体の…

キルナとミライ

スウェーデンが2023年の上半期、EU理事会(閣僚理事会とも呼ばれる)の議長国として就任するに伴い、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長たちがスウェーデンを訪れているが、その場所として選ばれたのはストックホルムではなく、…

いま「北欧映画」が面白い! 作品に潜むジェンダーやマイノリティの問題とは 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.16】

謹賀新年。みなさん、こんにちは。2023年もよろしくお願いいたします。 2週間お休みをいただいていた上、書き始めようとしたタイミングで、見事に風邪をひいてしまい久しぶりの投稿になってしまいました。風邪の方は、今はもう大丈夫ですが、いやー、久しぶ…

どこへ向かうスウェーデン swelog weekend 90

今週のswelog weekendはこちらです。 スウェーデンの政治家は甘いことは言わない。クリスマス気分が漂う中、財務大臣が記者会見で話したのは、これからやってくる不景気、厳しい財務状況、増える見込みの失業者という見解だ。寛容だった難民の受け入れや移民…

死にそうじゃない限り、救急外来には行かないほうがいい

このクリスマスの週末、コロナやらインフルエンザやら、路面凍結による事故でのけが人やら、スタッフの人手不足やらで、救急外来の窓口はもう限界ぎりぎりの状態で運営されているので、本当に死にそうにでもない限り、救急外来には来ないで、というか、行か…

真冬の電気自動車

先週の金曜日の夜、マイナス10度の気温の中、ちょうどレンタルしていた電気自動車で田舎のパーティー会場にでかける機会があったのだけれど、ちょっと運転しているうちに残りの充電量がみるみる減っていって、帰りの道で電池切れで立ち往生になったらどうし…

底を打つ

スウェーデン語には「Nu vänder det!」という表現があって、これは文字通りには「方向がかわった」という意味で、ひいては「物事が好転する」「流れが変わった」と言いたい時に使われる。今朝、スウェーデンの最北部からやってきたニュースには「Nu vänder d…

フィンランド語ニュースが伝える北欧航空業界の未来

スウェーデンの公共放送であるSVTにはマイノリティであるフィンランド語話者のために、ニュースをフィンランド語で伝える部門がある。そして、そこで放送されているニュースのうちいくつかはスウェーデン語にも訳されている。 今日のニュースはそこで報道さ…

急で、わかりにくい路面凍結の恐怖😱

感染症やら急な停電の可能性でこの冬はできるだけ家にいたほうがいいのではないか、と少し前に書いたけれど、昨日はまたルンド近辺で、警察が「用事のない人は家から出ないで」と呼びかけをする事態になっていた。 感染症やら電力不足やらで、これからは可能…

人間よりもAIがいい

数年前まではAIと呼ばれていたものが、今では普通のものになってしまい、私たちはスマホや検索エンジン、SNSのおすすめ機能など、あらゆる場面で日常的にAIに接している。 この度、スウェーデンに住む16歳から70歳までの1000人を対象にルンド大学や、企業庁…

寒冷浴の季節 swelog weekend 89

今週はスウェーデン最南部のスコーネ地方でも、マイナス10度にも届くかという寒さで、空気は冷えて冴え渡り、夜空には星が輝き、あらゆるものが白く鋭い光を放って(目が痛い)。寒くなってくるとがぜん、サウナのある寒冷浴場(カルバアドヒュース)に行かな…

賞を授けて徹底的に祝う・社会活動家の場合

ノーベル賞の授賞式と晩餐会からもわかるように、スウェーデン人は人々の普段の業績にスポットライトを当て、賞を与えて盛大に祝うことが上手だなと思う。 それはノーベル賞のような世界中の人々の生活を変えてしまうような偉大な発明や発見をした人であって…

© Hiromi Blomberg 2023