swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

気が滅入るニュースばかり、でも「市民的不服従」に再びパワーをもらう

土曜日の早朝、SVTのニュースサイトを覗いてみると、トップニュースは50代の男性の射殺事件、3つ目にはマルメで銃撃事件があり10代の若者4人が負傷したというニュース。そしてそれらに挟まれて2つ目に掲載されているのは、英国で30年ぶりに炭鉱が開設される…

女性はもっと給料をもらうべき!ジェンダー平等とお金の話をしよう 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.18】

3月8日の国際女性デーが間近ということで、昨日公開された今月のElle Active!の連載は、男と女のお金の格差について書きました! 世界ジェンダーギャップ指数が5位のスウェーデンでさえ男女の格差はまだまだ。女性が経済的に自立することがジェンダー平等に…

教会が50万人分の戦没者用墓地の確保を進める

このブログを始めた当初「ほんまかいな!」と思ったニュースを取り上げよう!、とのざっくりした方針を持っていたことを、今朝は久しぶりに思い出した。 そんな私の「ほんまかいな!」を呼び起こしたニュースとは、スウェーデン教会が今後に備えて、戦没者用…

「本」は2022年も好調だった

「本」とはいってもこれには電子書籍もオーディオブックも含まれているが、スウェーデンでの書籍全般の売上は、これまでの統計で最高だった2021年よりは2.4%減少したが、それでも49億クローナ(約640億円)で史上2番目という結果になった。 インフレや紙不…

ノルウェーでは風力発電パークをめぐりサーメの若者たちが大規模抗議

土曜日からアクティビストのことばかり書いているが、私がスウェーデンのポンテュスさんやデイビッドさんのことを取り上げている間に、ノルウェーではサーメの若者による激しい抗議活動が行われていた。 抗議先はノルウェー政府で、これは、500日以上も前に…

科学者だからこそ、アクティビストに

昨日の記事で取り上げたユーロヴィションソングコンテストの生中継ステージに侵入した気候アクティビストは、ルンド大学の博士課程で研究するディビットさんで、彼がSVTの取材に応じていた。 土曜日の事件の後、会場から追放されたディビットさんに関しては…

気候変動アクティビストが人気のテレビ音楽生中継番組に侵入

土曜日の朝にも気候変動アクティビストのポンテュスさんのことを書いたばかりだけど、週末に行われたユーロヴィジョンソングコンテストの予選でも、気候変動アクティビストによる大胆な行動があった。スウェーデンにいる人は、この話みんなもう知っていると…

北欧通信 97 食品ロスは人気のアプリだけでは解決できないよ!

以前にElleの連載でも取り上げた食品ロスへのスウェーデンのスタートアップの取り組み。最近は、以前から人気だったパン屋さん、ケーキ屋さん、レストランやスーパー、コンビニなどで廃棄されるはずの食品を、簡単に購入してピックアップできるアプリの人気…

刑務所で服役する気候変動アクティビストの考え

直接の知り合いではないのだけれど、その存在を知る人が実刑を受け、マルメの刑務所で2ヶ月間服役中だ。 私もよく知るルンドのIT企業で以前は働いていたポンテュスさんが刑務所に入ることになったその理由は、気候変動のためのプロテスト。ポンテュスさんは…

「大戦 storkrig」

数日前に、ウクライナでの戦争を表す言葉として「storkrig(大戦)」という言葉が使われているのに気がついて、あれ、いつからこの戦争をstorkrigって呼ぶようになったのかな? と思っていたら、ロシアの侵攻が始まって一年の今日のニュース特集でも見出しに…

減った新生児の数

2022年にスウェーデンで生まれた新生児の数が前年比で8.3%も減少し、104.734人となった。これは全国的な傾向で、2005年以来これほどまでに新生児の数が減ったことはなかった。 スウェーデン中央統計庁(SCB)は、背後にある要因を正確にいうことは難しいが…

セムラとインフレ、評価テストとお店の売上

昨日は、復活祭の断食の前にたっぷり食べておくという昔の習慣のなごりであるセムラを食べるフェッティスダーゲンと呼ばれる日だった。最近は店頭に並んでいる期間がずいぶん長くなったとはいえ、本来セムラはこの日、この期間だけのお菓子である。 カルダモ…

セカンドハンドショップ絶好調の要因

スウェーデンのErikshäjlpenや赤十字やMyrornaといった大手セカンドハンドショップの売上が伸びている。 この傾向は全国的で、ストックホルムなどの大都市でも、ウプサラやルンドといった学生の多い中都市でも、さらにはもっと小さい地方の小都市でも同じ。…

スウェーデンにサイバーアタックを仕掛ける真の敵は誰か?

この週末、スウェーデン南部にはOtto(オットー)という名の嵐が来て、マルメのカルバアドヒュースの建物を破壊していったが、その他にも、日曜日にはスウェーデンの行政や大手企業のウェブサイトへの広範囲に渡るハッカー攻撃があった。 問題が発生したのは…

© Hiromi Blomberg 2023