swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

今、すでに、もう

早ければ、もうすでにこの夏、世界はパリ協定の1.5度の温暖目標を超えてしまう可能性があることをSVTの気候変動問題解説員、エリカ・ビェーストロームが伝えている。私がこのブログを書き始めるきっかけにもなり、スウェーデンで700人が暑さを要因とするスト…

北欧通信 107 あなたの家具の二酸化炭素排出量

今週のニュースレターではマルメで目下開催中の展示会について取り上げています。 マルメのフォルムデサインセンター(Form/Design Center)で、素材と二酸化炭素排出量に関するミニ展示会が開催中だ。昔ながらの木でできた椅子と金属パイプとレザーを使った…

防衛費増額のために、なくなる祝日

今日は、え、お隣でこんなことが起こっていたんだ、というデンマークの話。デンマークは、NATO加盟国の目標である、GDP2%の防衛費を2030年までに達成するために、337年間の伝統であった祝日を廃止するというのがそのニュース。 廃止が決まり、昨日が最後と…

支持者を失う極右政党

「今選挙があったらあなたはどの党に投票するか?」を聞いた最新の世論調査では、極右政党のスウェーデン民主党が躍進した前々回の選挙の前の2017年11月と同レベルまで支持を減らし(16.4%)、投票者数に換算すると25万人相当の有権者の支持を失った。 同党…

15%の人が春に落ち込み、やる気がでない理由

ストレス研究所のトビヨン・オーケステッド名誉教授によると、スウェーデンに住むおよそ15%の人が、春の気分の落ち込みを経験する。日が長く暖かくなり、気分が上向きになってもいいこの季節に、気分が落ち込んだり身体が重くてやる気を感じないのは、日光…

さらに悪化した世界の報道の自由

このブログでも何度か取り上げている「国境なき記者団」の世界の報道の自由インデックス。書くたびに状況は悪化しているように思うが、今年はジャーナリストが自由に情報を入手し、そして入手した情報を発表することを妨げられないという「グリーン(以前は…

「スウェーデンはもっとスウェーデンらしく」

昨日のメーデーに、去年までの8年間、政権を担っていた中道左派の社会民主党が行った演説を、SVTのマルモステイン政治解説員が分析していた。 社会民主党は昨年9月の選挙で、左派連合としての選挙には負けたものの、極右政党であるスウェーデン民主党と戦う…

未来のスウェーデン女王、ヴィクトリア皇太子。ジェンダー平等や環境問題への意識も高い国で愛される理由とは?【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.20】

今日はメーデーでスウェーデンは祝日です。そんな労働者の日だけれれども、今日はスウェーデンの王位継承者、ヴィクトリア皇太子の話をどうぞ。エルのラーゴム連載のこちらの記事、本日から公開中です。 スウェーデンの王位継承者であるヴィクトリア皇太子の…

北欧通信 106 認知症の親と監視カメラ。ホームヘルパーの人権と職場環境問題

今週はこちら。 監視カメラはほとんどの場合で安心安全な環境の提供に役立っているが、人にはむやみやたらに監視されないという権利もある。今週の北欧通信は、ホームヘルパーの職場である、個人の家で使用される監視カメラをめぐる問題について swelog.thel…

不安な時代の出版傾向

スウェーデンでは、出版されたすべての書籍はスウェーデン王立図書館に集められ、同図書館が毎年、前年の出版統計と傾向を発表している。これによると、2022年にスウェーデンで出版され流通した本は1万7192ありで、そのうち6228の本がフィクションだった。ま…

犬のプラダちゃんは太り過ぎで、ペット痩身コースを利用中

スウェーデンの猫の約半数、そして犬の30〜40%は太り過ぎている。これは昨日今日始まったものではなく、長らく続いている傾向らしいが、マルメのペットクリニックではペット向けの痩身コースを提供しはじめた。 6キロの猫の体重が1キロ増えるということは…

AI保護者

日本とスウェーデンの両方の国で中学教師として働いたことのある友人が、スウェーデンでの教職は自分の裁量部分も多く、その面でやりがいを感じるが、日本では誰でももっているような「先生」にたいするレスペクトのようなものがあまりないのが、時々つらい…

プーチンのスパイ

少し前から、ロシアからのスパイに関するドキュメンタリーの告知をチラチラと見かけていたのだけれど、今朝起きたらSVTニュースサイトのトップが「プーチンのスパイ」関連ニュースで埋め尽くされていた。 今日放送されるSVTの人気の報道番組「Uppdrag gransk…

世界でも特出するスウェーデンやフィンランドの防衛費の伸び

スウェーデンは、2022年に世界で最も防衛費を増やした国のうちの一つで、この傾向はフィンランド、リトアニア、ポーランドなど、ロシアのウクライナ侵攻により軍備を補強してきた国でも同様だ。 国が小さいので防衛費総額で比較すると世界の中ではそれほど多…

© Hiromi Blomberg 2023