swelog ここだけのスウェーデンのニュース

日本では概要程度しか報道されないスウェーデンのニュースについてのコメントや、他では読めない小粒だけど気になるニュースを毎日伝えています

ビジネス・経済・技術

スウェーデン中央銀行の2024年までのゼロ金利

コロナは収束していないのに、なぜか景気は早くも回復基調。 そして回復基調にも関わらず、スウェーデンの中央銀行はこの先も2024年の第2四半期頃まで、現在のゼロ金利政策を続ける見込みであることプレスリリースで明らかにした。 スウェーデンで5年間続…

コロナが終わると株価も暴落?

ストックホルム証券取引所で取引される株価は4月に入っても上昇を続けており、2020年の3月にあった株価クラッシュ以来90%も上昇した。この傾向はこの先もしばらく続く見込みだが、専門家の中にはまもなく株価は暴落するだろうと考える人たちもいる。 現在…

投資キャピタルとジェンダーバランス

久しぶりに私のヒーローがメディアに出演しているのを発見。またこの人のことを書く機会をもらえたのは単純に嬉しい。その人とは、旧態依然としたファイナンスの世界で保険会社の社長を務めるトランスジェンダーのカロリーン・ファールベルゲル。彼女が投資…

6G

という言葉、ニュースの表題に使われているのを見たのはおそらく初めてかも? 無線高速通信の5Gの本格的な展開もまだなのに、今年に入ってから6Gの開発が本格化している。ヨーロッパは6Gの開発で世界をリードしたいと考えており、年明けにEUとしての6Gプ…

頭の中身の個人情報は渡したくないスウェーデン人

昨日、配信した私の新ニュースレターswelog weekendの初号では「透明すぎる個人情報の扱いと社会の信頼」として、スウェーデンの個人情報サイト(!)での情報の扱われ方とその背後にある国としての立ち位置やそれに枠組みをあたえる法令について書いた。 今…

イースターのお菓子を多方面から分析してみる

目下絶賛イースター休暇中のスウェーデン。今年はコロナで限られているが、イースターといえば子どもたちが近所の家々を「いたずらじゃなければ、菓子をくれ」と魔女の格好をしてまわり、お菓子を集めるのがいつもの習わい。(いつもステキなポストを楽しま…

極北の1万人の新規雇用がつくる、スウェーデン鉄鋼業界の脱炭素

スウェーデンの最北部ノルボッテン地方では労働力が圧倒的に不足している。またノルボッテンでは化石燃料を使わない、いわゆるグリーン・スチールと呼ばれる鉄鋼を生産する新工場の建設が次々と決まり、この先約1万人の新規雇用が必要となる見込みだ。 世界…

中国でボイコットされるH&Mをスウェーデン首相が支持

新疆ウイグル自治区の強制労働を巡る発言をきっかけに、中国各地でスウェーデンの衣料品大手企業H&Mの店舗が次々に閉鎖に追い込まれ、Eコマースサイトからは抹消されていく。今、こんな劇的なことが起きている。 H&Mは、新疆ウイグル自治区では強制労働が行…

パンデミックでどこまでも伸びるスウェーデンのフィンテック

スウェーデン発のスタートアップ、フィンテックの星、クラーナ(Klarna)が絶好調だ。この度発表された2020年の数字ではパンデミックの中、さらにビジネスを伸長させた。 フィンテックとは決済方法や、商取引、証券取引などに関わる新しいIT技術を使った金融…

スウェーデンのスパコンと幸せな研究者とヴァレンベリ財団

久しぶりにめちゃくちゃ嬉しそうな人を見た。それは、ずっと欲しかったおもちゃを買ってもらった子どもではなく、スーパー・コンピューターを手に入れた研究者。 スウェーデンのリンショーピング大学で、新しくみんなの前にお目見えしたのは、この瞬間スウェ…

良く出来すぎたデジタル個人認証システムBank-IDの弱点

この火曜日の夜8時前後の約30分間に渡り、スウェーデンでみんなが使うデジタル個人認証アプリBank-IDでシステム障害が起こった。 Bank−IDは人口が1000万人強のスウェーデンで約800万人が使用するパソコンやスマホで使う個人認証アプリだ。スウェーデン政府が…

Clubhouseだけじゃないよ!

個人情報の取り扱いやセキュリティー上の懸念が取り沙汰されるCloubhouse。スウェーデンの公共放送でもIT倫理の専門家の意見が紹介されていたので、今朝はこれを取り上げます。 Clubhouseは利用者の連絡先に登録されている電話番号にアクセスし、この情報を…

警察の個人情報開示要求に答えるグーグル、フェイスブック

スウェーデン警察が事件の解明に必要とする容疑者のIPアドレスなどの個人情報開示要求に、グーグルやフェイスブックが対応することがグンと増えている。ダーゲンス・ニュヘテルが独自取材の結果を発表している。 ダーゲンス・ニュヘテルの記事によると、これ…

寒い日には電気を使うな

ここのところとても冷えていて、今、土曜の朝6時のルンドの気温はマイナス10度。でも天気がよくて風もなく、気持ちのいい日が続いてる。しかし、ここまで寒いと電気料金が大変なことになる。 通常1メガワットあたり30ユーロの電気料金は、昨日の朝のピーク時…

スポティファイの新技術で、CDプレイヤーを買う決心をする

「フェイスブックはスマホのマイク機能を使って、あなたが何を話題にしているかを常に盗聴(?)していて、それを広告アルゴリズムに使っている」という都市伝説をしばらく前にSVTの番組が検証していた(幸いなことに今のところ、その兆候はないし、フェイス…

エリクソンのスクープに見る報道機関の開示要求の強さ

2021年元旦、ダーゲンス・ニュヘテルがスクープしたのは、郵便通信庁のファーウェイの5G技術からの締め出し決定に関して、エリクソンのCEOがスウェーデン政府にその措置を考え直すよう圧力をかけていた通信記録の詳細だ。 (ファーウェイ締め出しについては…

人の稼ぎのわかる国

スウェーデンは、給与や資本からの所得で人がどれくらい稼いでいるかを誰でも調べることができる国だ。ニュースメディアはその情報を報道することもできるので、よくタブロイド紙の記事では取り上げられた人の稼ぎがどれくらいかと、年齢や家族構成なども付…

IKEAのカタログ終了は世界のニュース

昨日は一番大きなニュースのことを書いたが、今日は世界的なニュースの話を。 イケアが70年間続けていた商品カタログの発行の中止を発表すると、それが世界のAFPやロイターといった通信社が取り上げて、イギリスのBBCやアメリカのNPRなどでもニュースになっ…

CLOUD法と私の病歴といつものクラウドサービス

これまで複数の分散した医療データシステムを統合して運用することを決定したレギオン・スコーネ(スウェーデン南部スコーネ地方の医療を担当する行政単位)が、採用をしたのはアメリカCerner社の医療情報システム。 この医療情報統合プロジェクトは、来年の…

アマゾンの不適切な翻訳と働かされる買い物客

これと言った盛り上がり感もなく、昨日気がついたらアマゾンのスウェーデン向けサイトがオープンしていた。 これでスウェーデンの小売業はどうなるのか? といった深刻な話題からは遠く離れて、SNSやニュースサイトを盛り上げたのは、おそらく自動翻訳による…

中国にNOというスウェーデン

5G通信網構築が国内で本格化するスウェーデンで、治安警察とスウェーデン軍も関わり今回決定したのは中国企業の入札からの締め出し。 スウェーデンの携帯通信網事業者のうち、少なくとも1社はファーウェイ(Huawei)の技術を採用する計画であったが、ファー…

工場を中国からスウェーデンに戻す

450店舗を持ち年商40億スウェーデン・クローナ(約480億円)を誇るスウェーデンの大手メガネチェーンSynsamは、工場を中国からスウェーデンに戻すことを決めた。 これまでアジア、それも主に中国で自社店舗で売るメガネを生産していたSynsamは、このほど2億5…

スウェーデンの固形石鹸

「北欧唯一の石鹸工場」と記事にある、ヘルシンボリのVictoria Soapが好調だ。コロナ禍できちんと手洗うことがみんなの生活に組み込まれたという要因もあるが、実はその少し前から気候問題に感心のある若い人たちの間で固形石鹸の人気が高まっていたからだ。…

お金で何ができるのか? グーグルを動かすスウェーデンの年金

以前にもその驚くほどの高利回りや、知らない間に400万人がマリファナに投資していたという話題で取り上げたことのあるスウェーデンの年金庁が提供しているプレミア年金のAP7。 (その仕組についてはこちら。結局、選ばなくてよかったプレミア年金 - swelog …

TikTokとスウェーデン公共放送

スウェーデンの公共放送SVTの報道によると、SVTのITセキュリティ部は社員に貸与している仕事用スマートフォンから人気のTikTokアプリを削除するよう依頼した。これはTikTokアプリが同様のSNSアプリと比較して必要以上に個人情報を収集しており、またその集め…

コロナで起こる、あってはいけないお酒のバーゲンセール

スウェーデンでの消費者へのお酒の販売を一手に引き受けてる国営酒類販売店のシステムボラーゲット。システーメットの愛称で呼ばれるこのお店は、国民のアルコール摂取量を増やさないために存在しているので、販売量を増やすことが目的のセールス・キャンペ…

GDPの減少で、心配なのは若者の失業

2020年4月〜6月のGDP(国内総生産、スウェーデン語でBNP ・Bruttonationalprodukt)は、その前四半期に比べて8.6%減少し、1980年以降で一番激しい減少率となった。 昨日のニュースではスウェーデンでは厳しいロックダウンはなかったものの、公衆衛生庁の要…

アマゾンはスウェーデンで何を壊すか?

この秋にもアマゾンがスウェーデンでの営業を開始することを複数の業界関係者が明かにした。ダーゲンス・ニュヘテルが報道している。アマゾンがスウェーデンにやってくることはこれまでにも何度も噂されていたが、今回はどうやら本当らしい? スウェーデン小…

ブルーベリーをめぐるモヤモヤ

今日はニュースそのものというよりは、そこに書かれていたニュースの背景となる豆知識に驚いたので、まずはそのことを。 「スウェーデン国土のおおよそ17%はブルーベリーに覆われており、その植生はスウェーデン全域にわたる」。 これ、17%ってすごくない…

チキンとコロナの意外な関係

コロナの中でスウェーデン産の鶏肉の売上が伸びている。 スウェーデンの鶏肉市場で第2位で、スコーネの家族経営企業であるGuldfågelnはこの春以降売上が目立って伸びたことを明かしている。 Guldfågelnでは3月以降、全体の売上の5分の1にあたるレストラ…

© Hiromi Blomberg 2021