仕事・働き方
スウェーデン警察は、両親もしくは自身が外国生まれの、外国にルーツを持つ警官を増やしたいと思っているが、そのような人は警察官養成試験に合格しにくくなっていることがSVTの調査でわかった。 社会から信頼を得るためにも、警察は警官の多様性を高めたい…
スウェーデンで2020年の初夏に高校を卒業した「コロナ世代(coronakullen・coronastudenter)」と名付けられた若者たちは、卒業後に仕事を見つけることが難しく、総合大学や専門単科大学で学業を続ける人が多かったことが、統計結果からも顕著に現れた。 2020…
年金を受給する年齢になっても、働くことを選ぶ人が増えている。 厚生年金を扱うAlectaがスウェーデン中央統計局の協力を受けこの度まとめた調査では、今スウェーデンで働く年金受給者は35万人。68歳の3人に一人、73歳では5人に一人、79歳でも10人に一人が年…
ずいぶん前に日本の報道で「ウーバーイーツ配達員の過酷な労働条件」の話を読み(例えばこちら)、それからはルンドの街でもピンクのユニフォームのFoodoraという同様のサービスの配達の人を見かける度に大変そうだなー、と勝手に思っていた。 日本での報道…
SVTの報道によるとコロナ禍の今、スウェーデンでリモートで働いている人は24%。ストックホルムだけに限るとその割合は40%だ。そして、アメリカで行われた調査によるとリモートワークを行った場合、生産性は13%向上するという。 これ以外の詳しい情報はで…
スウェーデン人材派遣大手のAkademic Workが毎年、学生と働きはじめたばかりの大卒者にアンケートをとって発表している「人気の職業」。今年も6000名を対象として実施された。 上位を占めたのはここ数年の傾向と変わらずGoogle、Apple、Spotifyと行ったIT企…
仕事ありきでスウェーデンに引っ越してきたのならいざしらず、まずはスウェーデンに来ることが目的で、そこから、さて仕事を探そうと思ってもこれは結構、というかとても大変だ。 引っ越してくる前に本国でしっかりキャリアを積んでいても、そんなものはスウ…
2020年8月10日、月曜日。 スウェーデンに住んでいるあなたは、もしかして今日から仕事に戻ります? そんな人にはいつもの夏と同じように「長い夏休みから仕事にうまく戻る方法」の記事が役立つかもしれない。 数日前から(今この瞬間からでもOK!)仕事用の…
警官が足りていないという話はこのブログでも何度か書いたけれど、実はなりたい人は増えているけれど、警官にはそんなに簡単になれないのだという背景にも言及した記事があったので紹介します。 現行の仕組みでは、警官への応募の受付は年間を通して行われて…
ダーゲンス・ニュヘテルが昨日発表した調査結果では、5人に一人がコロナ禍が落ち着いた後も今のリモートワークが増えている状態を続けたいと考えていることが明らかになった。 コロナの前の半年間でも、一週間のうち少なくとも半日は会社以外の場所からリモ…
新型コロナウイルスの身体への脅威を最も受けるのが、感染すると重篤な状況に陥る可能性が高いとされる「高リスクグループ」の人たちであるならば、職を失うという意味で、今、経済的に一番大きな影響を受けているのは「若い女性たち」だ。 これは昨日、エヴ…
これまでもコロナの影響で失業した航空会社の客室業務員が福祉の現場で働きはじめたり、レストランで働いていた人がEコマースで職をえたりといった話を取り上げたが、今日の話題は移民庁の職員の話だ。 多くの国境が閉ざされている今、スウェーデンの移民庁…
毎日、家の近所の同じような道を同じような時間に散歩していると、草木がすごい勢いで成長しているのがよくわかる。 この時期、スウェーデン全国の農家では合わせて約8000人の季節労働者を必要とするが、いつもの年はウクライナ、ポーランド、バルト三国やハ…
国境をまたぐ移動が制限され、スウェーデンにやってくる移民も、スウェーデンから国外追放される不法滞在者もいない現在、スウェーデンの移民庁は何をしているのか? この先この官庁が扱わなければいけない大きな問題となってきそうなのが、スウェーデンへの…
これを書いている今は3月15日、日曜日の朝の7時半を少しすぎたところ。 ヨーロッパ周辺諸国の「国ごと閉鎖」や商店営業禁止などの動きに比べると、行動の制限が比較的のんびりしていたスウェーデンでも、先週、公衆衛生庁が「スウェーデンで感染拡大のリス…
男女平等が進んでいるとされるスウェーデンでも、男女間の職業と賃金の関係をみると、女性の多い職業は賃金が低いことにすぐに気がつく。そしてそのような仕事、看護師、教師、ソーシャルワーカーなどは高等教育を必要とすることが多い。 スウェーデンでは早…
大手企業が行ってきた一斉大量解雇。 私の住む街ルンドでも、エリクソンやソニーといったIT企業が一度に何百人というレベルの一斉解雇を行い、人々を不安におとしいれてきた。 ルンドにも大きな拠点があったアストラゼネカが、スウェーデンで数千人レベルの…
スウェーデン人の3人に1人がときどき家からリモートワークを行っていて、週に一度の割合でリモートワークの人は10人に1人(スウェーデン労働環境庁調べ)。 EU諸国でリモートワークする人の割合を調べた調査ではスウェーデンはデンマークに次いで2番めにそ…
スウェーデン北部の町、シェレフテオのバッテリー企業、Northvolt(ノースボルト)。今後予定ではNorthvoltだけで2500人の規模になり、周辺産業を加えると全体で1万人近くの人を雇用する必要があるとみられている。 さて、この北の地方にどのように人材を集…
圧倒的に警察官が不足しているスウェーデン。 全国各地で、一度は退職した警察官を再雇用するケースが増えている。再雇用は特に(犯罪の多い?)スウェーデン南部で目立つが、今、全国で140名の退職者が職場に戻っている。 多くの再雇用者は殺人、誘拐などの…
フィンランドの郵便事業がストをしているニュースはツイッターでちらっと読んだけれど、その後も交渉が膠着してストライキが拡大していることはついさっきスウェーデンのニュースで読むまで知らなかった。 こちらのニュースによると、現在1万人が働く国営の…
スウェーデンのハローワークである雇用サービス局(Arbetsförmedlingen)がゆれている。 デジタル化が進むなど雇用周辺の社会環境が変化してきたことに伴い、政府は雇用サービス局へ予算を削減することをこの今年1月に決定した。当時、雇用サービス局には全…
スウェーデンではもう25年も前から高等教育の進学者は女性の方が多い状況だ。この秋、勉学を開始した35万人の男女比率も38%・62%となっている。 さらに現在はこれまでは男性比率が高かった学部で女性のドミナンスが目立つ。今、各大学の法学部は最難関学部…
65歳を過ぎても働き続ける先生が増えている。 小中高と基礎的な学校教育を提供しているのがコミューン(日本の市町村にあたる行政)だが、現在先生が不足している状況が続いており退職する年齢になっても引き続き働いてもらったり、退職していた先生にまた働…
ストックホルム郊外のソーレントゥーナ・コミューンでは、馬のCaruzoとKarlssonが職員として働いている。 2頭は、はらたく馬として公園の清掃作業などで活躍する。これまで使用していた重機とは異なり、馬は緑地や森を傷つけることもなく、化石燃料も使用せ…
スウェーデン土産といえばダーラヘスト。 日本の伝統工芸である漆塗り工芸品と同様、ダーラヘストの生産工程も分かれており、工房でざっくり成型された木材は「彫師」に送られ、形を整えられる。馬たちはその後またダーラヘスト工房に送り返され、彩色など複…
これから2030年にかけての10年で、スウェーデンでは1万1000の小売店がそして3万の仕事がなくなる。スウェーデン商業協会が先日そんなレポートをまとめた。 現在30万人が働く大きな労働市場である小売業界。 衣類、電気など各種の専門店の分野では5万人の仕事…
マルメの人気の海岸からも遠くにバーセベック原子力発電所が望める 日本とスウェーデンではかけ離れている原子力発電の使用状況と国民の態度 「パンが焼けない」で火のついた原子力発電新設の議論 原子力発電は政治的問題から経済合理性の判断へ変わった 気…
スコーネの中堅都市ランスクローナでは、長期間に渡って失業中の20歳〜25歳の若者に職探しのためのパーソナルコーチをつけることで、この年代の失業率を半減させることに成功しました。 2017年の時点で対象年齢の間で17%だった失業率が、この2年間で8%へと…
マルメ市とマルメ大学が、屋外で働くことが与える影響に関する共同研究プロジェクトを実施しています。屋外で働くといっても、工事現場や市の公園の手入れをしている職員の話ではなくて、それは例えば、マルメの市立図書館の職員や市役所のホワイトカラーの…