swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

政治

スウェーデンの選挙で勝敗の鍵を握る国外在住者

9月の国政選挙では、過去最多の国外在住スウェーデン人が投票することになりそうだとSVTが伝えている。今国外に住むスウェーデンの有権者は17万5000人で、2014年の13万6000人、2018年の14万9000人と比べてもかなり増えている。スウェーデンの人口は日本の約1…

なぜ若者は今、右派に惹きつけられるのか

ウインストン・チャーチルは「若い時、左に投票しないやつは情熱がない。年をとった時、右に投票しないやつは思慮に欠く」といったそうだが、その言葉に反してスウェーデンでも、最近若者の保守化傾向が目立つ。 9月の国政選挙まで2ヶ月となった今、各種有権…

エルドアンとの「合意」と誰がテロリストなのか問題

NATO加盟の件は、これですんなり進むのかと思ったら、昨日はトルコのエルドアン大統領が「スウェーデンは73人のテロリストの引き渡しを約束した」との爆弾発言をして、これまた先行きがよくわからなくなってきた。 エルドアン大統領はフィンランドとスウェー…

SASのストライキのニュースに負けた(?)NATO加盟関連ニュース

スウェーデン語の「ヤハ!(Jaha!)」を、私は日本語のへえ!とかそうなの? とか、とにかくちょっと驚いた時に使ってしまうのだけど(使い方間違ってます)、今朝SVTのサイトにいったら、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟をトルコが承認したというニュ…

マイナーな楽器と公立音楽教室の民営化問題

9月の国選選挙を前に、さまざまな特集が組まれるようになってきたが、SVTが各政党により異なる文化政策で、各地方自治体にどのような変化が出てきているかを取材している。 取り上げる地方自治体は、中道右派の穏健党が最大政党で裕福な家庭の多いストックホ…

スウェーデン国会は何をやっているのだろう?

右派ポピュリズム政党のスウェーデン民主党が提出し、最大野党の中道右派穏健党などがその尻馬に乗って支持した法務大臣への不信任案は、昨日の国会で結局過半数を獲得せず決議されなかった。 残ったのは、この決議案投票で鍵を握ったのが「野放し議員」のア…

「ニレの木の戦い」と2022年の市民的不服従とエコサイド

昨日配信したニュースレターで取り上げた「ストックホルム+50」関連の論評で、50年前の市民的不服従と今日の市民的不服従を比較して取り上げているものがあったので紹介したい。書いているのはダーゲンス・ニュヘテルの文化編集局長ビョーン・ヴィーマンだ。…

大金持ちのパラダイス スウェーデン swelog weekend 56

今週の話題はこちら。 「世界で最も平等な国のひとつであったスウェーデンは、いつの間にか世界でも有数の格差社会で、大金持ちのパラダイスになってしまった」。長年経済の分野で活躍してきたジャーナリストが書いた『金儲け スウェーデン(Girig-Sverig)』…

難民受入予算の計上が、新たな難民危機を招く恐れ

昨日スウェーデンでは春の補正予算が発表され、内容にはこれまでにも発表されていたウクライナからの難民受け入れのための大胆な予算の再配分も含まれている。 swelog.miraioffice.com 問題はこの予算は、当初は他の国際援助に使われる予定だった資金である…

ソーシャルメディアと初めての選挙

スウェーデンインターネット財団がこの度まとめた報告書によると、この秋の選挙で初めて投票する人は、政治に関する情報のほとんどをSNSから得ることになる。 財団が行った調査によると、初めて投票する人の10人に4人が毎日SNSで政治に関する情報を読んでい…

「スウェーデンは自然に対して戦争を仕掛け続けている」

「スウェーデンは環境と人権におけるリーダーであるように振る舞っているが、国内では先住民の権利を侵害し、自然への戦争を仕掛け続けている。世界はこのことを忘れることはないだろう」とツイートしたのは、グレタ・トゥーンベリ。 Sweden today confirmed…

不法移民対策を名目として、異なる行政当局の間での個人情報の共有が進みそう

パーソナルナンバー制度などを通じて、スウェーデンの行政機関は住民ひとりひとりに関する多くの個人情報を保持、管理している。しかし、これまでは異なる行政当局の間ではその情報を共有することは難しかった。これはもちろん、個人のプライバシー情報保持…

使用済み核燃料報道と、70年後の最終決定

ニュースの位(?)でいうと、今朝お伝えすべきは、もちろんスウェーデン政府が使用済み核燃料の最終処分場を決定したというニュースなのだが、あまりにも大きいニュースなのでNHK他、日本語のニュースサイトも取り上げているので、そちらのリンクも参照され…

電気料金補助金は全国の3分の1の世帯に届く見込み

高騰する電気料金に、ノルウェー政府が早くも12月中旬に一般家庭への補助金の支払いを決めて、やっぱりノルウェーはお金持ちだからこんなことができるのか?、と思っていたら、スウェーデンもようやく政府からの同様の電気代補助金の提案骨子が決まった。 今…

ポイ捨て800クローナの罰金をだれが取り締まるのか?

来年から施行される新法一覧の中で、一番目をひいたのはポイ捨てに罰金が課せられることになったというもの。ポイ捨てはこれまでも禁止されていたが(そうだったのか!?)新年からはタバコの吸殻などの小さなゴミのポイ捨てでも800クローナ(約1万円)の罰…

伸び悩む父親育児休暇

前に「スウェーデンの父親の育児休暇取得率、わかりますか?」と聞かれて調べたことがあるのだが、見つけることができなかった。おそらくはたった一日休んだだけでも「育児休暇」とカウントされてしまう取得率よりも「何日取ったか」の方にスウェーデンでは…

ストックホルムで伸びる左党

全国と比較すると、住民構成は若めでまた高学歴の人が多いストックホルムでは、左党と環境党を支持する人が多く、極右のスウェーデン民主党を支持する人は全国平均の半分にも満たない1割以下だ、とダーゲンス・ニュヘテルが最新の世論調査結果から伝えてい…

政治家の4人に1人は脅迫されている

選挙により選ばれた政治家の4人に1人は、嫌がらせや誹謗中傷、脅迫を受けていることをスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brå)が調査でまとめた。 特にひどい被害を受けているのはストックホルムの市会議員たちで、主にSNS上またメールなどで連日憎悪のこも…

首相選出騒ぎで考える、女性の権力とお金

昨日の夜は、悪いのはやれ国会議長だ、いや環境党だ、いやいやみんな同罪だ、などなど、今回の「初の女性首相は7時間の短命だった」件についての責任が誰にあるかの不毛な議論があちらこちらのニュース番組で行われていたが、私の気分としては、もうそんなこ…

初の女性首相に選出されたアンデションが7時間で辞意を表明した背景

ものごとはそう簡単にはすすまない。スウェーデン初の女性の首相に議会で選出されたマグダレーナ・アンデションは、その7時間後に自ら辞意を伝えることになった。 来年の総選挙まで1年近くを残し、次の選挙は新しい党首で戦うべきと、これまで社会民主党党…

気になるデンマーク swelog weekend

swelog weekend nr 31 〈今週のトピック〉 気になるデンマーク〈今週のブログ記事〉 デモや透明性について考えた〈今週のスウェ推し〉 ろうそくの灯り、クリスマス準備 swelog.theletter.jp 今週のニュースレターはデンマークの政策について。 スウェーデン…

ミンク殺処分検証委員会と首相のテキストメッセージ

今日はデンマークの話です。 昨年新型コロナウイルスの変異種がミンクから人間に広がったことを受けて、デンマーク政府は国内の1500万頭のミンクをすべて殺処分することを決定した。デンマークはミンクの毛皮の世界一の産地だ。 その後殺処分される必要のな…

危険でも、混乱しても、大金がかかっても、やらねばならぬユダヤ人差別と戦う国際会議

今日、10月13日は「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」が開催される日だ。 スウェーデンのステファン・ロベーン首相が主催し、スウェーデン政府が約50カ国から国家元首や研究者を招いて開催されるこのフォーラムへは、…

自転車利用の国家目標

スウェーデン政府は目下、国家道路交通科学技術研究所(VTI)に委託して、スウェーデンのすべての年齢層と社会経済的グループに対して自転車利用を増やすための国家目標を策定しようとしている。 気候危機に対処するためには、より多くの人が自転車に乗る必…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? swelog weekend

swelog weekend nr26〈今週のトピック〉 スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? 〈今週のブログ記事〉 人がいっぱい 〈今週のスウェ推し〉 街で森を担ぐ Tree Kånken スウェーデンの来年の選挙ではブルーとブラウンの色で表される極右のスウェ…

「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という…

スウェーデンのセメント危機

ここのところニュースでよく見かけるが、どう決着するか先の見えなかった問題があって、このブログで取り上げてこなかったのが「セメント危機」問題だ。 スウェーデンでセメント材料の石灰の採掘を事実上独占してしまっているCementa社のゴットランドにある…

家族の日休暇

スウェーデン政府は昨日2022年度の予算案を提出したが、その中にファミリー・ウィークと名付けられた4歳から16歳までの子どもいる親にむけた新しい休暇制度の導入案が入っていた。これは年間6日まで子どもと一緒に過ごすための休暇をとることができ、その場…

100年経っても同じ問題

昨日Youtubeで日本のラジオを聞きながら掃除していたら、突然、スウェーデン国会議長のアンデシュ・ノレーンが話し始めた。これはスウェーデン国会による広告で、ノレーン議長は、今年はスウェーデンの民主主義の100年を祝う記念年であることなどを伝えるも…

© Hiromi Blomberg 2022