swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

環境・気候危機

インターネットで街を暖める

一年ほど前のブログでは、世界中のデータセンターで消費されるエネルギーの総量は発電量全体の1〜2%を占めると推定されており、2030年までには4%近くにまであがる見込みと書いたけれど、今朝読んだ記事では、世界には900万のサーバーホールがあり、その…

若者たちへの気候不安対処セラピー

これだけ気候危機への対処が必要なことが明らかとなっている今でも、平気な顔でこれまで通りの生活を続ける人もいれば、不安に押しつぶされそうになりながら暮らしている人もいる。 後者は特に若者に多く、昨年オーストラリア、ブラジル、フィンランド、アメ…

魚農場 swelog weekend 42

swelog weekend nr 42 〈今週のトピック〉 魚農場〈今週のブログ記事〉 電気料金高騰、我が家の場合〈今週のスウェ推し〉 優れものスウェーデン語学習教材 swelog.theletter.jp 今週は農場で魚を育てるお話です。 気候危機に対応するために、肉にかわるタン…

公共調達でCO2削減を swelog weekend 41

swelog weekend nr 41 〈今週のトピック〉 公共調達でCO2削減を〈今週のブログ記事〉 みんなコロナに〈今週のスウェ推し〉 自然な歯の色 swelog.theletter.jp 今週は今年考えたい新しいダイエット目標について。 新しい年、新しい目標。2022年は、自分の体重…

大企業経営者のための気候変動学校

ストックホルム・レジリエンスセンターは大企業の経営幹部のみを対象とした気候変動に関するトレーニングを提供している。 2018年以降、これまでに約60名が参加したこのコースに参加できるのは、ボルボやH&M、ElecroluxにInvestorといった大企業のCEOと会長…

価値あるウクライナの自然林からの木材がIKEAの家具に

土曜日の朝は、スウェーデン最大のニュースサイトでタブロイド紙のアフトンブラーデットからニュースをひとつ選ぼうと決めてから、週末の朝も早起きがちょっと楽しみに。普段は読まないゴシップやスポーツの話題が満載。今週は「人気の各種包丁の商品評価」…

スウェーデンの風力発電推進の鍵を握る中国マネー

中国はグリーンエネルギーで世界をリードすることを誓い、スウェーデンは世界で最初のカーボン・ニュートラルな国の一つとなることを目指す。そんな両国の思惑が重なり合い、今スウェーデン最北部で着々と建設されているヨーロッパ最大規模の風力発電パーク…

2.7度から1.9度へ

「私たちは危険に満ちているが壊滅的ではない未来に向かって進んでいる」とは、COP26が閉幕した後のヨハン・ロックストロームの言葉。 今回の気候サミットでの結果は成功とも失敗とも言えないと彼は言う。今回の取り決めに各国が忠実に従うならば、危機は至…

ロックストロームとグレタのブラーブラー合唱隊

COP26も2週目。グレタ・トゥーンベリは「ごまかしの祭典」と強烈な批判を繰り返しているが、開催前には「気候サミットはグレタが言うように”30年に渡り「bla,bla,bla」と大人が空虚な言葉を口にするだけの会議”ではない」とグレタの気候サミット批判に異を唱…

滑走路糊付け事件とパンベンチ事件

日曜日にスウェーデンの7つの空港でExtinction Rebellion Swedenによるゲリラ的な抗議活動が展開され、ストックホルムのアーランダ空港などで飛行機の運行が遅れ、16人が逮捕されるという事件があった。 気候危機に対するラディカルな抗議活動を続けるExtinc…

グレタの意見に賛成しないヨハン・ロックストローム

昨日のブログでタブロイド紙のアフトンブラーデットの記事も読んだ方がいいのではないかと書いたので、今朝はさっそく「スウェーデン最大のニュースサイト」であるhttps://www.aftonbladet.se/を見に行ってみたら、すぐに興味深いインタビュー記事を発見。 …

スウェーデンでさえ達成できない2045年までのネットゼロ

スウェーデンでは昨日の夜に限らず、よく日曜日の夜に政治討論番組をやっている。いつも思うのだがダラダラしたくないのかな、この人たち。みんなが家にてダラダラしている時間で、多く人に見てもらえる可能性があるからやるんでしょうけど。 ともかく、昨日…

右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」 swelog weekend

swelog weekend nr 27 〈今週のトピック〉 右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」〈今週のブログ記事〉 盛り上がる気候危機関連報道〈今週のスウェ推し〉 Iittala Vintage Service 今週のswelog weekendは、右や左といったイデオロギーの前にまず気候危…

気候温暖化で北欧にやってくる昆虫や感染症による新たな健康リスク

気候危機による身の危険というと、この夏のドイツやベルギーを襲った大雨や浸水のことなどがすぐに頭に浮かぶが、スウェーデンに住む私たちにも、気候が温暖化したことにより、もっと身近なところで危険が身に迫ってきている。 それは、巨大なマダニや毒を持…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

地産地消チャレンジ

9月の一ヶ月間、半径250キロ以内で採れたものしか食べない「地産地消チャレンジ」に挑戦しているカップルをニュースが取り上げていた。 スモーランド地方に住むヨンナさんとダニエルさんの二人は、この試みの環境への影響や、日常生活の中での実行可能性、ま…

「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という…

脱化石燃料で健康に、健康になると脱炭素へ

11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)にむけての記事だが、ダーゲンス・ニュヘテルの「健康」カテゴリーで面白い記事が掲載されていた。 英国の著名な気候変動と公衆衛生の研究者であるアンドリュー・ヘインズ(Andrew Haines)教授は、「…

コロナの後の飛び恥はどこへ?

「もう我慢できなくて夏は、ローマにいっちゃった」との知人の告白(懺悔?)を耳にしたと思ったら、スーパーの会員誌と一緒に冬休み向けのチャーター旅行のカタログが送られてきた。表紙には「飛行機、ホテル、その他の移動手段においてカーボンオフセット…

スウェーデンのメディアは気候危機問題を今、どう伝えているか

スウェーデンの主要ニュースメディアは、11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)に向けて、この秋の気候危機に関する報道体制を強化している。また気候に関する報道はよく読まれており、メディアの売上も伸ばしているとスウェーデンのジャー…

集中豪雨に備える集合住宅

少し前までは、日本の家は耐震補強工事や台風などの雨水対策などやらなくてはいけないことがあって大変だなぁ、スウェーデンではそんなことしなくていいから楽ちんだよね、とか呑気なことを考えていたが、スウェーデンでも近年の気候の変化を受けて「集中豪…

求められるGDPの再定義、そして日本はお手本に

GDP(国内総生産)という考え方で世界が進んでいる限りは、気候危機問題を解決することはできないとして、ローマ・クラブが、GDPの定義を刷新することで、気候危機への影響を軽減できるかどうかを調査している。 GDP・一定期間に国内で生産された財貨・サー…

気候温暖化に備える病院

今年は、私の住んでいるアパートで初めて「蚊」と出会った。夏の間は、窓は網戸もなく開けっ放しなので、蛾はよく入ってきていたけど、このあたりで蚊を見かけたのは初めて。 これまでずっとスウェーデンでは食品が湿らないと思っていたけれど、最近はそうで…

グリーンランドの採掘しない石油、グレタとVOGUE

2018年に「食料自給率」の記事で始めたこのブログ、今日で3周年、4年めに入りました。いつも読んでくださっているみなさま、ありがとうございます。記念に今日も気候危機の話題を。 .................. 世界最大級の石油・天然ガスが埋蔵されているが、今後…

拡大生産者責任で衣類価格も上昇へ

拡大生産者責任とは、製品コストの一部である回収リサイクルにかかる費用も販売価格に上乗せする形で生産者が予め負担するという考え方である。 生産者が製品の生産・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方。具体的には、生産…

ロックストロームの「ショックだ」発言に、ショックを受ける

日本の熱海に始まり、ドイツ、ベルギーそして北米や中国などから、次々に送られてくる大雨洪水や森林火災のニュース。 世界各地からの自然災害のニュースを目にすることが日常化してしまっているが、そのニュースに対して信頼する環境科学者が「ショックを受…

イケアが気候に投資する時

先週、イケアの気候スタートアップへの投資の記事をいくつかのニュースメディアで見かけた。 イケアは2012年から非常に小規模ではあるが、マルメで社会的起業家から製品やサービスを調達することを始め、さらにその地域限定的だった取り組みを世界レベルに持…

氷河を覆え!

いやー、昨日は暑かった! かと思えば、うちの周辺は午後には急に局地的な嵐のような大雨が降る激しい天気に。そこで、今日は涼し気な氷河の話を選んだが、これも氷河が解けてゆく話ではある。 スウェーデンで一番南にあるへーラグス氷河でも氷河の融解が急…

ヘラジカも喘ぐ、ポータブルエアコンの夏

日本の熱海やベルギーやドイツなどの大雨・洪水による災害とは比較できないが、スウェーデンも今、スウェーデンなりに猛暑で大変だ。ここルンドでも連日30度ぐらいの気温が続いているし、天気予報で見る限りは北の方もとても暑そう。家電量販店は今年も扇風…

ブルー・グリーン・シティ・ラボ

「よく頑張った、スウェーデン! 心にぽっかり穴が空いたあなたには24時間限定の特別セールをどうぞ」、と昨夜のサッカー欧州選手権でのスウェーデン敗退を受けた、家電量販店からの広告が目につくそんな今日の朝。 政局の方は、国会議長から今の国会をまと…

© Hiromi Blomberg 2022