swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などの面での日本とは異なるアプローチがヒントになればと、 スウェーデンのテレビや新聞のニュースの中から、ささったトピックを毎日ひとつ選んで紹介しています。 週末は長めの読み物 swelog weekend スウェーデンのニュースメディアを取り巻く環境の変化にも注目しています。

全国津々浦々じゃない未来

 

ひとけのない広大な土地

スウェーデンの国土は日本の1.2倍、人口は12分の1。

狭い島国と言われる日本だって、国土の7, 8割は山地。こちらは山岳地帯は少ないが、北の方にいくとあまりドラマチックでないひらべったい森が延々と続く。

頼りない私ならこんなひとけのないところに住めないと思うような場所にも、自立心を重んじるスウェーデン人たちは、結構おじいちゃんやおばあちゃんが一人で大きな家に住んでたりする。限外集落という響きはちょっと似合わず、凛とした印象をうける。

ポストノードのサービスの限界

スウェーデンでは1994年に郵便事業が国有企業化され、その事業も2009年には隣国デンマークの郵便事業と経営統合された。2011年からはポストノード (Postnord) という会社名で運営されている。最近は遅配、紛失と本当にいい評判をきかない。

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田舎への配達は?

田舎に行くと大きめの四つ辻などに郵便ポストがいくつも並んでいる光景に出会う。一軒一軒配達できないので、四つ辻の先に住む人はそこまで郵便物を取りに行く仕組み。

Vattenfall(国有電力事業)などと異なり郵便事情自体が縮小している現状も受け、国有企業のうちで唯一赤字を続けるポストノードはさらなる効率化を目指し過疎地区への配達をどんどん縮小している。

今日取り上げたTVニュースクリップに出ていたのは、郵便物を数十キロ先まで取りにこいと通達された老夫婦。今の規定では80歳になると郵便物は家まで配達してくれるらしいが、この夫婦は旦那さんは84歳だが、奥さんはまだ規定には若すぎるそうだ。

とはいっても老人ではある。年配の人の方が、デジタルなコミュニケーションよりも物理的な郵便に依存していることも問題を複雑にする。

環境やエネルギー効率化の面から、人は都市に集まって住んだほうがいいという意見をよく聞く。でも田舎の子供の頃から慣れ親しんだ土地に住み続けたい人たちの生活をどうサポートし続ければいいのだろうか?

やはりドローン?

ブロディーン夫妻の郵便受けは数十キロ先に移される (SVT Nyheter)