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スウェーデン語になった「ぼかし」が変革する未来?

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「ぼかし」と聞いて「無修正」とか「全裸監督」とか連想したした人! 違います!(わはは)

「Bokashi」とは、自分で生ゴミを発酵させてつくる有機栽培に欠かせない肥料のこと。日本では米ぬかなどから作られることが多いこの肥料、スウェーデンにもそのアイディアが入ってきていて、すでにこっそりと2018年の新語大賞リストにあげられていたり、装丁もとてもおしゃれな本まで出版されている。

agripick.com

流行らない新語大賞 - swelog 今日のスウェーデンのニュース

土に肥料分をいれてぼかして(薄くして)作ることからついたこの名前。

乳酸菌で発酵させてつくる「ぼかし」は、通常のコンポストが60%もの栄養分をその過程で失ってしまうのに比べて、数週間の発酵プロセスをへても栄養価値はたった3%減るだけだし、しかも簡単につくれて、ニオイもOKで、効果がすぐにでるといいことばかりの肥料のよう。千クローナくらいだせば「ぼかし作成キット」も販売されているが、もちろん自分でもつくることができるそうだ。

「ぼかし」本の著者で、下記リンクのニュースビデオクリップでこのメソッドについて説明している、ミュージシャンでのステファン・スンドストロームは「ぼかしは今は趣味の園芸家に愛好されているだけの手法だが、この先大規模農業に導入できるポテンシャルがある」と述べている。

いつかスーパーの店頭に「このトマトは”ぼかし”で作られました!」との言葉が舞うようになったら「これは日本語なのよ」と教えてあげてくださいね😉

ステファン・スンドストロームによる数週間で生ゴミを有機肥料に変える方法

© Hiromi Blomberg 2023