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デジタル免許証と身分証明証の未来

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ノルウェーやフィンランドでは運転免許証がスマホのアプリになった。この10月から、ノルウェーの220万人の免許証保持者は、国内で運転している時にはこれまでのプラスティックのカードの免許証を携帯しなくてもデジタル免許証があればOKとなる。

デジタル免許証をヨーロッパで一番最初に導入したのは実はフィンランドだが、こちらはまだ試験運用中で限られた4万人が使っている状況だそう。

ちょっと出遅れた(?)スウェーデンは一気に挽回するためか、運輸庁では免許証そのものを廃止することを検討中だ。今年の3月に、運転免許証が身分証明証として使われている現在の状況をよしとしない内容のレポートが政府の要請でまとめられた。

これに従い、将来的には国民身分証明証を警察が発行する方向を現在検討中だ。そしてこのカードと本人確認ができれば運転免許の内容は警察側で把握できるので別途免許証を必要しないということになる。

スウェーデンでは5,6年くらい前からお店のメンバーズカードなどプラスティックのカードはどんどんなくなり、アプリなどでデジタル確認する形になっていった。ほとんどの本人確認は行政以外の場面でも、パーソナルナンバーを使って行われることが多い。

免許証までデジタルになるとカードがまた一つ減っていいのかもしれないが、今後はスマホのバッテリー切れが自分自身のの存在証明の消滅ともなりそうだ。よくよく注意していないとね!

ノルウェーでデジタル免許証が始まる。スウェーデンは免許証そのものの廃止を検討中

© Hiromi Blomberg 2023