swelog ニュースで語るスウェーデン

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イチゴ警察

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昨日は中央党の「アニィー・ローヴ!」(上の写真の人↑呼び名については昨日のブログをご参照ください😉)が政局の危機を救うために、今回の騒動の発端となった新築アパートの家賃問題に関する要求を取り下げることを表明した。

しかし、この点では妥協しても左党と一緒に政府予算について協力体制を組むのは拒否する中央党は、今回の騒ぎで右側陣営に行ってしまった自由党が戻ってきて、2019年1月に発足した政府の形(社会民主党、環境党でつくる政府に中央党と自由党が協力するいわゆる1月体制)に戻れると信じていると話す。

昨日の夜はこんなところまで進んだが、さて、これからどうなるのか? こんな政局に付き合っている間に、明日からはもう夏至祭の休暇で一般庶民の私たちはその準備に忙しい。

夏至祭に欠かせないものとしてはなんといってもイチゴ。そしてスウェーデン人のスウェーデン産のイチゴ信仰は高く、それに乗じたイチゴ詐欺に警戒するようニュースでも取り上げられていた。

この季節、イチゴ売りの屋台が幹線道路沿いや空いている駐車場によく出没するが、スウェーデンの農業庁では、外国産のイチゴをスウェーデン産として偽って売っていないか監査を行っている。多くは、怪しいイチゴが売られているとの一般の人からの通報で取り調べが始まり、コントロールに行くと、屋台の近くに他の国のものや原産国表記のない空箱を発見することもあるという(なんと間抜けな!)。

そんな間抜けな例でない場合は、怪しいイチゴは成分分析の検査機関に送られる。イチゴに含まれている水の成分の分析で、スウェーデン産であるかないかの特定もできるそう(特にドイツに優れた検査機関があるそうだ)。

農業庁の見回りでイチゴ不正が発覚した場合、詐欺師たちは警察に通報され、偽物のスウェーデン産イチゴで1万クローナ(約13万円)程度の罰金に課せられたケースも最近あったそうだ。

スウェーデンにお住まいの皆さん、イチゴはもう買いましたか? うちはまだですがスウェーデンのイチゴ、まだ売っているかな? 高いしねー。どうしようなか?

イチゴ詐欺はこうして暴く(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023