swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

ブルー・グリーン・シティ・ラボ

f:id:hiromi_blomberg:20210630130913j:plain

「よく頑張った、スウェーデン! 心にぽっかり穴が空いたあなたには24時間限定の特別セールをどうぞ」、と昨夜のサッカー欧州選手権でのスウェーデン敗退を受けた、家電量販店からの広告が目につくそんな今日の朝。

政局の方は、国会議長から今の国会をまとめる一倍高い可能性を持つと判断された穏健党のウルフ・クリステルソン党首が、金曜日まで3日間の猶予を得て各党との調整を図ることになった。金曜日のクリステルソンからの報告の内容次第で、ノルレーン議長は、早ければ来週の月曜日に、首相はクリステルソンでいいかを国会内で投票にかけることになる。さて、どう進むのかはまだ未知数。

しかし、そんなことより、問題は今日の熱波と今日の雨?

日本の暑さとは比べようもないし、今盛んに報じられているカナダほどではないが、昨日はこのあたりでも気温が30度くらいまで上がり、ビデオ会議で会った参加者たちもみんな暑さに参っているようだった。そして今日か明日には、どっと一雨来そうな感じ?

気候変動では気温も上がるが、より直接的な影響は集中豪雨にも現れる。スウェーデン南部のマルメ市では、「ブルー・グリーン・シティ・ラボ」を設立して、気温上昇と豪雨にも耐えれる都市の環境作りを進めている。

事例としてよく取り上げられるのはアウグステンボリ(Augustenborg)地区で、早くも1990年の後半から緑化計画が始まり、この地区には屋上の緑化や多くの緑地の確保とともに、大雨を管理できる雨水管理システムが備えられている。

2014年8月、マルメはこれまでに最悪の集中豪雨(24時間で100ミリの雨)に襲われたが、そのときにもアウグステンボリではその開放的な雨水管理システムのおかげで豪雨の影響を比較的受けなかった。ブルー・グリーン・シティ・ラボで評価されたソリューションは、気候変動に対応した建築設計を行いたい事業者や所有する不動産を気泡変動に対応させたい所有者がなどが利用できるということ。

ソリューションの事例としては壁一面緑化された街中心部の駐車場もあるが、そのうちにマルメでもゴーヤによる緑のカーテンとかできるのだろうか?

ブルー・グリーンなマルメで気候危機の影響への緩和を図る(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023