SVTの取材によると、ストッホルム、ヨーテボリ、マルメを始めとするスウェーデンの5大地域の医療機関では、集中治療室の医師などすべての希望するスタッフにいつも通りの4週間の夏休みが与えられた。取材した医療機関の中には、休みの長さを3週間にする代わりに16000クローナ(約21万円)の金銭的補償を払うことで、夏休み中の体制を整えたところもあるが、多くの医療機関では特に問題もなく夏の人員配置ができた。
国内の状況がパンデミック前に戻りつつあると言っても、まだまだ国外に旅行に出かけようとする人は多くないので、この夏はスウェーデン国内旅行が増えた。
携帯電話網のTeliaがパンデミック前の2019年の7月の国内移動状況と今年の7月を比較したところ、広域の県をまたぐ移動は9%増加していた。夏の人気の観光地、ゴットランド島への旅行者は32%増えているし、北部山岳地方Fjällenへの観光客は爆発的に増えた。
私、個人の感覚としても、人々は屋外を好む傾向はあるし、行列になるようなところでは相変わらず足元には「距離を保ってね」シールは貼られているが、それ以外はスーパーでもレスランでも美術館でも、いつも通りの夏が戻ってきているように思う。一時はよく目についたマスク姿もあまり見かけなりつつある。
救急医療の対応体制は「いつも通りに戻った」といっても、いつも以上によくなったわけではなく、足の骨を折ったとかの命に別状のない怪我などは救急窓口で普通に(?)何時間も待たされると思うので、ご留意されたし。