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年中「夏時間」は危険と学者が警告

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 日本からこのブログを読んでいただいてる方にはなんの関係もないけど、毎年しつこく取り上げている、夏時間と冬時間のこの話題。

夏と冬で時間が異なるのは健康によくないなどの理由で、この、年に二回ある標準時間の変更をEUでは廃止することが決まり、さらには、今の夏時間と冬時間のどちらを恒久的な時間にするかは各国それぞれで選ぶ、というあたりまで決まっていたのがコロナでこの案件の優先順位が低くなったというのが去年までの状況。

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やはりそうだったのか!「EUの中でみんな自分の好きなように選べば、ややこしすぎませんか?」という私の単純な問いは、現実に起こり得るシナリオだったとは!

他にも大変なことが山盛りの今、この件については放置されているようで、今年もこれまで通り、この土曜日から日曜日にかけて冬時間への変更が行われたが、スウェーデンの研究者の中には、夏時間を標準時間にすると、みんなの精神状態が悪化し、抗うつ剤や睡眠薬の利用が増えるのではないか、と考える人もいる。

年中夏時間ということは午前中に浴びる太陽光が減ることになる。これが生活のリズムを乱し、睡眠に影響するという考え方だ。

ストックホルム大学で睡眠と光の関係を研究するアルネ・ロヴデンさんはヨーロッパやアメリカなどで同じタイムゾーンに暮らす人たちの中で、日没が遅くなる地域では肥満や心臓病などの問題が多いことに注目している。一方でスウェーデンなどでは、夏時間を実施すると、夕方以降の明るい時間帯に身体活動が多くなるので、それはそれで意味があるという。

SVTが街で、夏時間と冬時間のどちらに統一してほしいかかと聞いたインタビューでは、多くの人が「夏時間」と回答。理由は「朝はどうせ学校や仕事に行くだけで真っ暗でも関係ないから」だそうだが、私は絶対反対! 昨日の日曜日朝が1時間分明るくなってどれだけ嬉しかったか。朝はやっぱりできるだけ朝日と共に!

年に2回時間を変更するよりも、終日と週末で就寝や起床の時間ががらっと変わる方が体によくない、という声もあり、この問題はこのまま忘れ去られてこのまま夏時間・冬時間が続いていってくれた方が私にはいいなー。あ、やっと明るくなってきた(今6時45分です☺︎)

研究者「一年中夏時間はみんなの健康に危険にさらす)(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023