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銀行のシステム障害と現金

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月曜日の朝、スウェーデンの大手銀行のSwedbankのシステム障害が起きて、5時間に渡ってSwedbankの顧客のアプリの利用、Swishによる送金やカードでの支払いができなくなった。また店舗でのカードでの支払いにSwedbankのシステムを利用しているSkandiabankenやICAbankenやSEB銀行のカード顧客の支払いに支障がでたことも報告されている。

Swedbankは今回の障害の原因を明らかにしていないが、スウェーデン王立工科大学KTHでサイバーセキュリティを研究する研究者ロベルト・ラーゲルストロームは「今回の障害は(ランサムウェア攻撃などの外からの要因によるものではなく)複雑に絡み合ったシステム間の連携エラーを要因とする障害だろう」と解説する。

どこかで障害が起きると次々と別のシステムでもエラーが起こるが、銀行の顧客は自分の資産や個人情報などを心配する必要はないとラーゲルストロームはいう。スウェーデンの銀行はITに強く、外からのサイバー攻撃に十分な備えがある。このようなシステム障害が起こってもしばらくすると復旧するので心配する必要はない、そうだ。

問題は現金の流通が極端に減っており、多くの人に現金の持ち合わせがないこと。このようなちょっとしたシステム障害はこれからも起こり続けると考えて、やはり現金は少しは手元にあった方がいい。

私はといえば、この夏のCOOPの数日に渡る大規模システム障害の時に現金をATMで引き出すのだ! とあれほど思ったのに、未だに手元にあるのは数百円程度😅 今日こそはATMを探して現金を引き出すのだ! (といっても何万円レベルじゃなくて数千円レベルだな)

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銀行システムが相互接続することで障害が広範囲に起こる可能性が高くなる(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023