swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害への国家補償

f:id:hiromi_blomberg:20211111140321j:plain

詳しいことは書かれていなかったけれど、新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応で健康被害がでた際の、補償の方法に変更があったことが報じられていた。

新型コロナウイルスの政府の認証済みのワクチンの接種により健康被害が出た人は、これまでも通常の医薬品保険制度から補償を受けることができたが、この範囲では十分な補償を受けることができなかった人へ対して、別途国家補償を行うことが昨日国会で議決されたもの。

新型コロナワクチンによる健康被害が認められた場合の国による補償は、これで認可された医薬品での健康被害と同じレベルになった(という書き方なので、これまでは他の医薬品と同レベルの補償はされてこなかったということか?)

去年の5月、ワクチンの話が出始めた頃にスウェーデンでのワクチン接種と健康被害のことについて書いていた。

【ワクチンに関する補足】スウェーデンでは2009年に豚インフルエンザが猛威をふるいそうになった時に、住民全員に向けてワクチンの接種を計画し、結果60%がワクチンを受けた。私も近くの診療所に接種のために並びにいったことをよく覚えている。ただし今回の新型コロナは人が集まってはいけないので、おそらく同じような感じで並ぶことはないだろう。

この時の大量ワクチン接種では、ワクチンはその冬だけではなく翌年以降のインフルエンザの流行に対しても効果があったと分析されている一方で、このワクチン(Pandemrix)による副作用(ナルコレプシーになった子どもがでた)が確認されており、下記の参考リンクにある記事では、政府は副反応がでた人たちにひとりあたり最大約1億1千万円の補償を約束したと報道されている。参考記事リンク

小括、でもわからないことだらけ より

ちなみに日本での国家補償については、厚生省のページにまとめられていたけど中身が複雑で理解するに至らず。副反応による健康被害が起きた場合の補償はどうなっていますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省

日本でも報じられている通り、ヨーロッパでは感染が拡大中。ドイツやロシアで、また北欧では目下ノルウェーとデンマークで新型コロナウイルスの感染が始まって以来最大くらい規模で感染者の数は増えている。スウェーデンにこの波がやってくるのも時間の問題かな? 

コロナワクチンによる健康被害への国家補償(SVT)

ヨーロッパの数カ国で新規感染者数が記録更新(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2023