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2.7度から1.9度へ

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「私たちは危険に満ちているが壊滅的ではない未来に向かって進んでいる」とは、COP26が閉幕した後のヨハン・ロックストロームの言葉。

今回の気候サミットでの結果は成功とも失敗とも言えないと彼は言う。今回の取り決めに各国が忠実に従うならば、危機は至るところにあるが、なんとか破滅しない未来となるはずだと。

COP26が始まる前は2.7度気温が上昇するという取り返しのつかない大惨事に向かっていたが、今回の協定に各国が厳密に従うならば、温暖化は1.8度から1.9度の範囲に留まるはずだとロックストロームは説明する。

またグラスゴーではこれまでとは異なり、各国間でパリ協定を実現するという目標自体に疑問をていする国はなく、その意味では対立はなかったと言う。成果文書にインドは最後になって石炭利用の「段階的廃止」から「段階的削減」に変更したにも関わらずだ。

スウェーデンから参加した他の専門家は、グラスゴーにはこれまでの会議とは違う前進しようとする強い力があったと話す。化石燃料への補助金の話や、気候危機の影響を一番大きくうけた国への補償問題などの解決を目指すことがはっきりと確認されたという。

またこれまでのように気候目標を5年ごとに定めるのではなく、毎年更新していくというプロセスのスピード化も決まった。COP27は来年エジプトで開催される。

会議終了後の専門家の結論「私たちは危険に満ちた未来に向かっている」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021