先日公開されたエル・アクティブでの連載の「サステイナブル・クリスマス」でも書いた「オーガニック認証のクリスマスツリー」。大手クリスマスツリー供給会社でこの有機栽培されたはずのトウヒ(Gran)の有機栽培認証詐欺が疑われている。
事件をスクープしたアフトンブラーデット紙によると、Smålandsgran社は家族経営で一家が所有するスモーランドの森からクリスマスツリーをお届けする、と有名人も使った広告などで大体的にマーケティングする一方で、トウヒの木をデンマーク、ポーランド、ラトビアからも輸入。
また有機栽培認証に関する詐欺疑惑については、これまでに認証偽装された木は一本も販売していないと同社はメールで反論しているが、これが真実であるかどうか疑わしいと見られている。
大手園芸店チェーンのプランタージェンは、同社との信頼関係は崩れたとして、今年の本格的なクリスマスシーズンを前に同社とのすべての取引を中止した。プランタージェンは、今年の秋にSmålandsgran社の有機栽培認証Kravマークに関して何かがおかしいと考え、認証機関のSmakに連絡をとった。その結果同社からオーガニックと連絡されていたトウヒの木は、認証に必要な要求事項を満たしていなかったことが判明した。プランタージェンは今年、Krav認証のクリスマスツリーを販売できないこととなった。
認証に頼らずとも私たち購入者側が、心ある業者を選びきちんとしたものを買うことのできる能力があればいいのだろうが、なかなかそれも難しい。
すこし市場に出回り始めたオーガニック認証付きクリスマスツリーだが、認証のために不正があるようでは元も子もない。これちょっと、りんごやポテトが山とあるスウェーデンで、有機栽培認証のためにりんごをアルゼンチンから、ポテトをエジプトから輸入するのとの同じ流れの話のような……