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ママとママがママとママに

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結婚している人の一方が子どもを出産した場合、もう片方の親もその性別に関係なく、自動的に親になる。これはこの1月1日からの親権に関する法改正によるもの。

この法改正で、親権に関する手続きが大きく変わるのは、女性同士が結婚している場合だ。これまでも異性間で結婚している場合、女性が子どもを産むと男性は自動的に親になったが、これが同性間の婚姻カップルには適応されておらず、女性同士の場合、子どもを産んでいない方の女性は、家庭裁判所に出向くことが必要だった。

この法改正の目的は、すべてのカップルを平等に扱い、またすべての子どもに両親を持つ権利を与えることにある、とウプサラ大学の家族法のアンナ・シンガー教授が解説していた。

ここでの論点は、精子の提供のある無しではない。これまでも異性間のカップルでは別の男性からの精子提供で子どもを授かっても、婚姻している男性が父親であるとされてきた(ただし、精子提供が法律で定められた通りに行われたことを証明する必要がある)。今回の改正はこれを同性間のカップルにも適応するもの。

この法改正より前、ちょうど一年ほど前に子どもを授かり、インタビューに答えていたサーラさんとキャロラインさんのご夫婦(というのはおかしいか? なんと呼べばいいのかな? 婚姻カップル、でいいのかな?)は、「少し遅きに失するけど、改正は歓迎。これで同性婚の親の地位が向上することを期待する」と話していた。

しかし改めて「異性間で結婚している場合、女性が子どもを産むと男性は自動的に親にる」と聞くと、いや、そうじゃない場合もないですか? と思ってしまうが、法律とは事実を反映するものではなく、こういう決まりで世の中を運営しますという宣言にほかならないのだろう。

シンガー教授も「自動的に親権が与えられるという点に関しては誰もチェックしない。夫婦であればすべてが正しく行われているとみなされる」という風に説明していました。

同性カップルが自動的に両親となる法改正「遅かったけど、歓迎します」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021