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「その規制事項に感染抑制の効果はあるのか?」

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明日の1月12日以降、スウェーデンでの新型コロナ関連の行動制限要請が変更される。背景にあるのはクリスマス、年末年始の休暇明けの感染の拡大と、医療現場での感染者の増加だそうだ。病院で治療を受ける人の数は、例えば去年の同時期と比べるとはるかに少ないにも関わらず。

医療現場での逼迫は患者数の増加によっても引き起こされるが、非常に感染が広がりやすい今の状況で、医療現場の職員の多くが病欠となることでも引き起こされる。そう言えばクリスマス前には交通機関の職員の病欠が続き、電車や飛行機がキャンセルされていた。

職員の病欠続出で相次ぐ列車、飛行機のキャンセル - swelog ここだけのスウェーデンのニュース

今回の制限では、レストラン、バーやパブなどの営業時間が夜の11時までとなったほか、大人はパーティーなどの集まりを避けるようにといった要請や、屋内のコンサートでは集まることのできる最大人数が500人までとなる。

厳しいのか、ゆるいのかよくわからない規制だが、スウェーデンでの新型コロナ感染者はこれからの2週間でぐっと増えると予想されており、可能な人はリモートワークを続けるようにとのことだが、基礎学校などは引き続き学校での授業が行われる。

レストランで同席者の人数が最大8名までとか、閉店時間は23時までとかになると、なぜ8人で7人ではないのか、なぜ23時までで、22時30分までなのか? などなど文句をつけたたくなる人は多いようで、昨夜のニュースでは公衆衛生庁のテグマルク・ヴィーセル長官がそのイチャモン😅 に丁寧に答えていた。曰く、

「ひとつひとつの施策とその効果の相関性を見るのはとてもむずかしい。規制はWHOと欧州疾病予防センターからの勧告に、私たちの知見を組み合わせたものだ。意図しているのは、社会の中で人と人との接触の高まりを抑えること。たとえば、レストランでは夜がふけると人々はルールを守らなくことが報告されているので、11時閉店としたが、これだと、レストランでは夜、客を2回転させることができるという配慮をしている」

今回の規制では、私の暮らしはそれほど変わるわけでもないのだけど、1月中は控えめに暮らせということか。そう言えばスーパーなどでもマスクしている人、ずいぶん増えたなー。(といってもほとんどゼロ、からチラホラ見かける、といったレベルだけど)

公衆衛生庁「私たちは法律で定められた、感染拡大を抑制する義務がある」(SVT)

1月12日から規制強化(SVT)

1月12日からの規制一覧(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023