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北欧最大手食品メーカーが、生イーストの食品化に着手

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スウェーデンでパンを焼く人にはおなじみの、黄色いパッケージの生イースト。イーストはパンを焼くのに最適化された酵母だが、この生イーストをそのまま食べてしまおうという研究がはじまっている。

肉の代替品としてよく使われている大豆などと同様に、将来は生イーストが私たちの重要なタンパク質源となるかもしれない。

(参考)微生物からタンパク質をつくる | 発酵食品を読む

研究しているのはスウェーデンの汎用生イーストを生産を一手に握る、Kronjästの親会社のOrkla。Orklaは北欧の最大手食品メーカーで、目下ヴィーガン向け製品の拡充に力を入れている。Felixなど自社製品にヴィーガンラインを投入してきたほか、Anammaといったプラントベースのヴィーガンブランドの買収を次々に行ってきた。

今回スウェーデンのイノベーション庁であるVinnovaから50万クローナの研究資金を得て、Orklaが着手したのが、この生イーストを食べ物にする研究だ。酵母は大豆に比べるとはるかに少ない土地と水で生産可能で、製造過程での二酸化炭素排出量削減へとつながる。食べる人のすぐ近くで生産できるので、搬送にかかるCO2も削減できる。

Orklaは2030年までに代替タンパク質市場におけるヨーロッパのリーディングカンパニーとなることを目指しており、過去5年間でヴィーガン製品を生産するための工場設備に総額5億クローナ(約64億円)を投資してきた。ヴィーガン向け製品は2021年上半期は前年比で12%成長。現在年ベースで10億クローナある売上を、2025年には30億クローナにするのが目標だ。

しかし、この記事を読んで一番ビックリしたのは、あまりにあちこちで目にするのですっかりスウェーデン企業だと思っていたOrklaがノルウェー企業だったこと。スウェーデンを代表する大手新聞グループの1つ(Svenska dagbladetやAftonbladetを所有するShibsted)や電話会社のひとつ(Telenor)もノルウェー資本だし、北欧に浸透しておりますな、ノルウェーマネー。

生イーストの可能性ー大豆のかわりになる(Dagens Industri)

© Hiromi Blomberg 2022