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避難民、兵役、対戦車砲

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先週前半は、ロシアのウクライナ侵攻を前に戻ってきたスウェーデン人家族へのインタビューを見かけたりしたが、この週末になるとスウェーデンに住んでいる家族や知人のもとに逃げてきた、ウクライナ人のインタビューが流されるようになった。

スコーネ地方のスクールップの90平方メートルの家に、妻の親戚の女性5人、子ども3人を受け入れたのはアレン・カルヤッカさん。金曜日にウクライナとポーランドの国境まで車で行ってまたスクールップまで戻ってきたが、逃げてきた彼女たちと一緒だった夫たちは、ウクライナ国境で止められ出国することができなかった。こういう時に男は戦争に駆り出される。

これまでにない事態なので、ニュースを見ていても知らなかった単語が次から次へとでてくる。

昨日スウェーデン政府がウクライナへ提供を決めた兵器にPansarskottというのがあった。戦車のことをPasarvagnというのは知っていたので、戦車に関連した銃弾だということはわかったが、はっきりと何を意味するのはわからない。

調べたらこれは、日本語では対戦車砲、また装甲貫徹弾と呼ばれる砲弾で、要は戦車などの頑丈な装甲板をも貫通するために作られた武器だ。日本語でもそんな言葉は知らなかったので、スウェーデン語で言われてもピンとこないのは当たり前か?

対戦車砲
戦車を攻撃し、その戦闘能力を失わせる火砲。第一次世界大戦時に戦車が初めて戦場に出現して以来、戦車を破壊する火力の研究が続けられている。そのなかの一つに対戦車がある。いまは対戦車ミサイル、対戦車攻撃機の発達で対戦車砲の影は薄いが、第二次大戦中は対戦車砲の発達は目覚ましいものがあった。対戦車砲が強力になれば、戦車の装甲も強力になり、果てしないシーソーゲームが続けられる 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

提供されるのはPansarskott 86 また国際的にはBofors AT-4と呼ばれる、スウェーデンで設計製造(Saab Bofors Dunamics)もので、現代の戦車を壊滅させるほどの威力はないが、破壊したり無力化してしまうことができる。

スウェーデンが他国の戦争の支援のために武器を提供するのは、1939年に当時のソ連がフィンランドに侵攻した時以来だということで、ここでもまた1939年という年が出てきた。

アンデション首相は「ウクライナのロシアに対する防衛力を高める支援をすることが、我々の安全保障のための最善策だと判断した」と記者会見で説明した。

スウェーデンは対戦車砲の他にも防弾ベスト5000着、ヘルメット5000個、戦闘時用の食料を13万5000食分送る予定。これから先も、これまで知らなくてよかったような言葉をどんどん知ることになるのだろうか?

オクサナとズラタはスクールップへ逃げたが男たちはウクライナに残らなければならなかった(SVT)

スウェーデンがウクライナ軍へ5000の対戦車砲を提供(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022