食品などの価格が上昇していることは、これまでにも何度か取り上げてきたが、今日の話はその食品の包装用のプラスティックの価格が、戦争の影響もありさらに上がっていて、食品価格の高騰に拍車をかけそうだ、という話。
プラスティックの価格は、パンデミックで需要が増えたことから上昇を続けていたが、今回ウクライナでの戦争の影響も受けてさらに高くなった。要因の一つとしてはプラスティックの生産に使用される添加物の一部がロシアで生産されており、その輸入ができなくなっていることがある。
特に高くなっているのは、軟質プラスティックのポリエチレンで、スウェーデンではおなじみの、あのキュウリさまが一本ずつ包まれているのに使われている素材だ。工場で生産されているパンが入っているプラスティックの袋の製造費はたった一年前には一袋50セントくらいだったのが、いまは約1クローナと倍増している。
プラスティックは食品や衣料品の他、紙おむつにも含まれているし、また今後は軟質プラスティック以外のすべてのプラスティックの値段も全体的に上昇していくだろうと、プラスティックメーカーTrioworldのCEOが話していた。
最近いろんなところで、以前はプラスティックであった容器が紙などの素材に置き換えられてきていることに気がつくが、これでますます変化の波がぐっと来るとそれはそれでよさそう。
私は、こちらで冷凍で売られている納豆を買うたびにちょっとした罪悪感を感じているのだが、こちらもプラスティックの価格高騰により、誰かがよりサステナブルな納豆の包装形態を考えてくれるかもしれない。こっそり期待しておこう。