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魚のアニマルウェルフェア

スウェーデンの魚の養殖場では魚を解体する前に魚の意識をなくす処理が義務付けられているが、新しい研究結果ではそのレベルが十分ではなく、魚は意識が残っている状態で頭を落とされ、血抜きされているようだ、ということがわかった。

解体前に取られている最も一般的な方法は、魚を高濃度の二酸化炭素が充満したタンクにいれて意識をなくさせることだが、スウェーデン農科大学の研究者たちは、二酸化炭素による処理方法は魚が意識をなくすまでに時間もストレスもかかり、適切な方法ではないと考えている。

研究では、魚の脳に電極をつけて反応がなくなるまでの時間を計測したが、魚が動きを止めた後も脳はしばらく反応していることがわかった。研究者たちは二酸化炭素による麻酔方式は、アニマルウェルフェアの観点から適切ではなく、代替方法を考えるべきだと考えているが、今ある他の2つの方法、電気ショック方法と魚の頭の投打という方法でも、魚への刺激が十分でないと意識が戻る可能性があり、今後、それとは異なる新しい方法を考える必要があるそうだ。

私は以前日本の高級中華料理店で、生きた車海老に紹興酒をかけて、ピクピク跳ねるところをみてからすぐにそのエビをいただくという料理を食べたことがあって、スウェーデン人の夫に話すと目を丸くされたのだが、この料理、日本や中国ではまだ提供されているのだろうか?

魚の処理前によく使われる麻酔方式は十分でないとする研究結果(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022