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取るに足らない意見と感情の増幅

イースター週末に起こったコーランを燃やすデモとその後パトカーなどの炎上と多くの警官の負傷へと繋がった暴動を受けて、SVTが世論調査を実施していた。

特定の個人や集団を不快にさせるデモは禁止されるべきだと思うかという問いに対して、55%は反対しているが、全体のほぼ3分の1にあたる28%の人が禁止することに賛成している。

調査を実施したNovus社のCEOは「表現の自由を制限しようとする人がこんなに多いのはショッキングな結果だ」と解説し「民主主義国家におけるデモや表現の自由の複雑さがきちんと議論されてこなかったことの反動が大きいのではないか」と言う。

暴動の後では、表現の自由よりも感情面への配慮に焦点があたっており、自分を表現することの権利よりも誰かを怒らせないことがフォーカスされているという。調査結果の男女間の差ははっきりとしており、男性では71%が禁止すべきではないと答えたのに対し、女性の間では38%だった。

ちょうど昨日のランチで一緒になった同僚とこの話題について話したのだが、そのうちの1人が「表現の自由は制限されるべきではない。しかし、取るに足らない意見に反応するべきではない」と話していた。

確かに私たちがとり得る態度としてはこれが正しいのかもしれない。話は、昔私も学校で習ったことのあるロンドンのハイド・パークのスピーカーズコーナーへと及び、そう言えば「ここではどんな自説を表明してもいい」と教わったな、と懐かしく思い出した。

要はつまらないやつが「お前の母ちゃんでべそ」と行ってきたらそんなもの無視しろ、ということなのだろうが、つまらないことを言ってくるのはせめて子どもである時だけにしてほしい。それにしても、SNSは感情を増幅させることには長けたツールだなと思う。ツイッターがこれからどうなるかちょっと心配だな。

イースターの暴動の後で、スウェーデン人の三分の一が人を不快にさせるデモの禁止に賛成(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022