気候変動対策として肉食をやめる決心のつかない人も、食べている牛肉を5回に1回植物性たんぱくの代替品に変えるだけでも、温室効果ガスの削減に大きな変化をもたらすということが新しい研究で明らかになった。
これはNature誌に掲載されたドイツの研究者によるもので、この論文を読んだチャルマース工科大学のマーティン・ペーション助教授が解説していた。研究によると、肉の消費量を20%削減するだけで、森林破壊を半減し、生物多様性を高め、温室効果ガス削減に変化を起こすことができる。
牛肉の消費量の削減量と比較して、それよりも大きな変化が期待できるのは、食肉用動物が牧草地を必要とすることに関係している。森林、特に熱帯雨林が牛肉の需要が増え続ける中で、新しい牧草地をつくるために伐採されているからだ。
森林採伐はその行為自体が温室効果ガスであるメタンや二酸化酸素などを大量に排出する要因となるが、同時にそれまで二酸化炭素の吸収を行ってくれていた樹木を根こそぎにしてしまう。
そういえばステーキなんてすっかり食べなくなったなぁ。