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ポッドキャスト人気とそのコンテンツへの責任問題

スウェーデンではポッドキャストの人気は常に高かったが、最新のStatistaの調査によると、世界で最もポッドキャストを聴いているのがスウェーデン人。

世界では2年後には5億人が定期的にポッドキャストを聴くようになり、6年後には950億ドルの産業規模になると予想されているが、一足先を行くスウェーデンでは目下ポッドキャストの広告市場が爆発的に伸びており、IRMは今年は40%成長して4億クローナ(約52億円)の市場規模になると見ている。

現在スウェーデンには1万以上のポッドキャストがあって、すべての年齢層で聴取率は高く、特に若年層で聴く人が増えている。

形式としては会話形式のポッドキャストが人気だが、ウクライナの戦争ではキエフから生中継したニュースメディアの「アフトンブラーデット・デイリー」などニュースポッドキャストへの関心も爆発的に高まった。

着々と存在感を高めるポッドキャストだが、その場を提供しているスポティファイのようなプラットフォームにはコンテンツ企業としての責任はなく、内容に関する責任はポッドキャストのクリエーターにあると、スポティファイは説明する。

人気と共にコンテンツの内容に関する問題も大きくなってきており、今年に入ってからだけでも、スポティファイオリジナルのポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」がコロナワクチンに関する間違った情報を放送した際に、十分な対応を取らなかったことでスポティファイは大きく批判されることになった。ジョーローガンと同じ様な問題は、スウェーデンの人気ポッドキャスト「Framgångspodden」でも起こっている。

スポティファイは問題のあるポッドキャストを削除することをルール化していっており、昨年はコロナ関係だけでも約2万件のエピソードを削除したと説明しているが、どこまでいってもイタチゴッコになるだろうことは容易に想像できる。

マスメディアが社会の中に浸透してきた時に、人はそのパワーを十分理解して、倫理規範やコンテンツに関して責任を取る編集主幹を置く制度などで対応しようとしてきたわけだけど、編集者や内容に関してプラットフォームとしての責任者のいない玉石混交のポッドキャストやユーチューブのような世界はこれからどうなっていくのだろう?

個人が好きなことを好きなように発信しているという意味では、そうか、私のこのブログも同じだな、失礼しました。

スウェーデンのポッドキャストやスポティファイの注力に関してはこちらも記事もどうぞ。こんなにあるスポティファイがポッドキャストで儲かる理由 - swelog ここだけのスウェーデンのニュース

戦争で爆発的に増えたスウェーデン人のポッドキャスト聴取(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022