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なぜストックホルムの空港は大行列でオスロの空港には行列はないのかの件と、この夏は電車の旅も大変そうという件

本格的な夏休みシーズンが始まり、これまでもニュースになっていたストックホルムのアーランダ空港でのチェックインやセキュリティチェックの待ち時間が、さらに大変状況になっているようだ。

待ち時間の長さは主にセキュリティチェックの職員不足によるもので、パンデミックで減らした職員を、この夏に必要なレベルまで採用できていないことによるもの。空港のセキュリティで働く人は特別な訓練の他、スウェーデン交通庁や 治安警察(Säpo)の審査にも受かる必要がある。

同様の空港での混乱はヨーロッパの各都市で起きているが、パンデミック時も職員の雇用をつなぎとめていたノルウェーのオスロはほぼ唯一の例外で、職員の数が足りており、待ち時間の長さによる混乱は起きていないそうだ。

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そんなニュースを小耳に挟みながら、スウェーデンの国営鉄道SJからは「ヨーロッパへの電車の旅の予約がとてもスムーズになりました」と広告メールが届くなど、これでますます電車で旅行する人が増えればいいなと思っていたら、この夏はSJでも人員不足により、電車がキャンセルされる危険性があることがわかった。

パンデミックで旅行客が減ったため、SJでも職員の新規採用を止めていた。採用は再び再開されているが、こちらもこの夏に需要に間に合わない可能性がある。職員には夏休みの取得を延期するなどの対応をしてくれた場合、ボーナスや追加給与を上乗せするなどの呼びかけで、なんとか人員の確保をしようとしているが、運行にどれくらいの影響がでるかはまだわからないらしい。

当たり前と言えば当たり前だけど、この国で働く人への6月から8月の間に夏休みを取る権利は交通機関で働く人にも当然ある。電車がキャンセルされようと、職員が自分の夏休みを優先させたければそれは可能だということだ。

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SJの広報担当者はチケットを買っていた電車の運行がキャンセルされても、他の電車の1本あたりの号車数を増やすなどの方法で対応できるよう調節中で、時間は変わっても目的地には到着できるようにしたいと説明している。

そう言えば去年の夏、大した説明もなく、ブレーキングのとある駅で3時間、来ない電車を待っていたことを思い出した。

スウェーデン語には「電車のようにスイスイ(går som tåget)」という言い回しがあるえけれども、この夏は飛行機でも電車でも移動に伴う混乱はあるという前提で旅行にいった方がよさそう。予約をする時は電話番号などの登録をきちんとしておくと、変更があっても、少なくともその情報だけは受け取ることができる(はず!)。

日本では電車が少しでも遅れると、職員にすごく怒っている人を見かけたりもするけど、スウェーデンではこんな事態になっても、すごく怒っているをあまり見たことがない。まぁ、怒ろうにも職員もいないし、自分が怒っても事態が変わらない時は、状況を受け入れるということだろうか。

こういうことが起こる度に、なんとなく仏教の修行をしているような気にもなるのだけれど、この夏はいろいろ鍛えられそうだな。

アーランダ空港の行列はこの夏も続く(SVT)

なぜオスロの空港には行列がないか(SVT)

この夏、電車がキャンセルされる可能性あり(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022