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Metaを192億円の損害賠償で訴えたEpidemic Sound

半年ほど前にグーグルを巨額損害賠償で訴えたスウェーデンの価格比較サイトのことを取り上げたけど、今日はフェイスブックやインスタグラムのMetaを訴えたスウェーデンの音楽サービススタートアップの話を。

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Epidemic Sound(エピデミックサウンド)はサブスクリプションモデルで音楽素材を提供しているサービス。私が日本へのビジネスコンサルの仕事をし始めた2015年頃に、ちょうどスウェーデン国内から世界へと事業を拡大し始めていて、日本への参入についてお手伝いできることはありませんか、と連絡をとって話したことがある。

その頃からすでに日本で代理店として活動してらっしゃる方がいて、私は同社とは縁はなかったのだが、今回、この記事で現状を調べてみて、今では全世界で大きくビジネスを展開し、日本語でもいくつもEpidemic Soundの使い方を詳しく解説したサイトがあることを知った。

creatorways.com

Epidemic Soundによると、Metaの両サービスはEpidemic Soundの素材を一日に8万回以上使っており、これはEpidemic Soundの素材の著作権侵害の94%に当たる。Epidemic Soundは、MetaがユーザーにEpidemic Soundの音楽を複製、同期し、許可なく使用すること推奨するような機能を提供しており、音楽のクリエーターたちに金銭的な補償をしていないとプレスリリースで説明し、Metaに対して合計で1億4200万ドル(約192億3000万円)の賠償を求めていると発表した。

スウェーデンでテレビ番組や映画をみていると、番組や映画の最後にでてくるクレジットには必ずといっていいほどEpidemic Soundの名前がでてくる。2015年当時は、お金を稼ぐのはTV局や動画制作会社、または店舗でBGMが必要な大手小売りチェーンなどで、個人向けビジネスはそれほど大きな比重は占めていなかったように覚えているけど、こんなに動画があふれる現在では、きっと個人のクリエーター向けのビジネスもロングテール効果で大きな比重を占めているのだろう。

そして、長らく世界でもあまり類のないサービスであったEpidemic Soundにも、今は強力なライバルサービスがいくつもでてきているようだ。ここは踏ん張りどころですかね、Epidemic Sound。ArtlistとEpidemic Soundはどっちがおすすめ?両方経験したVloggerが解説 | KoSEI

 

ETQが株主のEpidemic SoundがMetaを数十億クローナの損害賠償で訴える(DiGital)

© Hiromi Blomberg 2022