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フィンランドへのフェリーが難民の宿泊施設へ

ストックホルムとヘルシンキの間を運行するフェリーには乗ったことがある人も多いかもしれないが、スウェーデンとフィンランドの間にはもうひとつ別のフェリー航路があって、それはストックホルムと、1812年までフィンランドの首都であった街トゥルク(Turkuまたはスウェーデン語でÅboオーボー)との間を結んでいる。

そのストックホルムとトゥルクの間のフェリーは、これまで一日に2便運行されていたが、パンデミックで落ち込んだビジネスが回復しないことに加え、ウクライナの戦争の影響で燃料や原材料価格が高騰したことで、この度2隻のうちのGalaxy号が運行をやめることになった。

これに伴い265名のスウェーデン人乗組員は職を失い、フェリーはウクライナからの難民用の宿泊施設として使われることになった。運行会社のタリンク・シリア・ラインズはこの船をスウェーデンの船からエストニアの船として登記を変更することを予定しており、スウェーデン人従業員たちが解雇されることになったというもの。

タリンク・シリア・ラインの責任者は、他の国からの旅行客がパンデミックの後も戻ってこなかったのが痛手となったと説明する。同社は別途ヘルシンキとトゥルクの間でもクルーズフェリーのEuropa号を運行していたが、こちらも運行が取りやめになり、船はオランダに貸し出されることになったそう。そう言えばエレスンド大橋ができる前はコペンハーゲンとマルメの間での頻繁にフェリーが運行していたが、あのフェリーたちはどこにいったのだろうか?

トゥルク近郊のナーンタリにはムーミンワールドもあって、トゥルクはムーミン好きの人は行かなくてはいけない場所で、私も20年ほど前にストックホルムからフェリーで行ってアールトの設計したホテルに泊まったことがある。このホテルは、地味な、取り立ててこれといったところのなかった(?)ホテルで、建築を勉強した夫のペルが泊まりたいといって泊まったのだが、今でもあのホテルのよいところはどこだったのか時々考える🤔 今ではお手軽価格のホテルとして内装もすっかり変わってしまっているようなので、外からそのモダニズム的外観を眺めるだけでいいのかもしれない。

フェリーの旅はなくなったが、トゥルクへはヘルシンキから電車で2時間程度の距離なので(そう言えば仕事で一度ヘルシンキから電車でも行ったことがあるのを今思い出した。それ以外の記憶はないけど……)、これからは電車で行くとよい、というか、その行き方の方が普通だな。

タリンク社が265名の人員削減を発表(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022