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サブスク離れと、伸びる映画のレンタルと購入市場

伸びる一方だったビジネスに陰りがみえてきて、月額のサブスクリプション料金だけではなく広告付きの低価格プランの提供がささやかれているネットフリックスなどの動画配信企業だが、スウェーデンでは映画の単品レンタル・購入市場が伸びていることをダーゲンス・インダストリがレポートしていた。

スウェーデンの映画配給大手SFが手掛ける映画のオンラインサービスSF Anytimeは、2021年上半期と比較して2022年上半期は売上を60%伸ばした。背景となる要因は実はパンデミックにあり、これはコロナで映画館での上映が限られていた大作映画がレンタル市場で公開されたことにある。以前はスウェーデンでは映画が映画館で初公開されてからDVDで発売されるまでの期間は122日だったが、今はだいたい45日から90日ごにデジタルで購入もしくはレンタルすることができる。

SF AnytimeのCEOは「人々はネットフリックスが最大の映画ラインナップを提供していると勘違いしているが、ネットフリックスの提供映画には幅も深みもない」と言い切る。

観たい映画を探すならスウェーデンではアップルのItunesストア(21000本)、Google Play(14000本)、そしてSF Anytime(14000本弱)というプラットフォームがあるが、数では負けるSF Anytimeは、スウェーデン映画やスウェーデン語字幕付きの提供作品の多さでは他社に差をつける。またSF Snytimeでは映画のレンタルだけではなく購入も提供しているが、2022年に入ってから作品の購入が目立ってきている。以前はレンタルと購入の割合は6対4で落ち着いていたが、今は月によってはそれが逆転することがある。

先日「夏休みでやっと時間ができてゆっくり映画やドラマシリーズでも見ようとネットフリックスで探したけど、観たいものがみつからない」と嘆いていた友人に、ネットフリックスでよりもレンタルサービスの方がよいこと、そしてスウェーデンではほとんどの図書館で無料でクオリティの高い映画がオンデマンドで観れるCineasternaを提供していることを教えてあげた。Cineasternaでは前月から『ドライブ・マイ・カー』も観れるようになったので、まだの方はぜひどうぞ。

ネットフリックスのビジネスモデルの持続性に疑問が投げかけられる中、映画のオンライン販売が伸びる(ダーゲンス・インダストリ)

© Hiromi Blomberg 2022