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投票率と選挙への関心

期日前投票と在外選挙でのまだ数えられていない票が23〜24万票あると見られているが、今の右派陣営が1議席の差で優位にたっている状態がこの先くつがえるのは難しいだろうというのが、数学者から政治学者まで大方の専門家の意見。

すべての票が集まり、また確認のための再カウントが終了するのは水曜日から木曜日にかけてで、はっきりとした結果がでるのは木曜日になるようだ。今日は選挙にまつわるそれ以外のことを書こう。私はこちらの3つのポイントに関心があった。

さて、今回の選挙で私が気になっているのは極右のスウェーデン民主党がスウェーデン第2党に躍進するのかどうかと、今回の投票率は90%に届くかどうか。そして両陣営に差がない場合、首相はいつ決まるのかだ。

一番目はもうはっきりしているが、投票率はどうだったかというと、これも木曜日を待たないを最終的な数字はでないが、かなりの低水準(スウェーデンにしてはだけど)で落ち着きそうだ。これまでに開票された選挙区合計では81%で、最終的には83%あたりで落ち着く見込み。前回2018年の選挙の投票率は87%で、これは1985年以来の高水準だった。

ヨーテボリ大学の政治学教授のヘンリク・エーケングレン・オスカーションは、多くの有権者は選ぶことを難しく感じ、参加しないことを選んだのではないかと分析する。これ、日本の若者がなぜ選挙にいかないか? の説明で聞いたことがあるような……

また、今回の選挙では投票の方式が変更されたため、1時間を超える行列ができた投票所もでて、投票することを諦めた人もいるだろうことは、ニュースなどで話題として上がっていた。

選挙前の最終党首討論会や、日曜日の選挙の様子や午後8時からは結果速報をずっと流していたSVTは、昨日その視聴傾向をまとめて発表していた。地上波やネット放送での選挙結果速報番組は全体の41.7%であるおよそ420万人が視聴し、そのうちの270万人はオンライン放送のSVT Playで視聴で、オンラインでの視聴はこれまでになく多くの人に観られた。

またSVTが提供していたどの党へ投票するかを決めるための「投票マッチング」で、結果まで行ったのは510万回だった。そのうちの300万回は国政選挙のマッチングで(他にも広域地方選挙、コミューン選挙向けのものがあった)有権者は全体で750万人ほどなので、かなり多くの人がこのマッチング・サービスを使ったことがわかる。また金曜日の最終討論会は210万人の視聴者を獲得したとある。

一般的には選挙への関心は高かったが、まったく関心をよせず投票もしないというカテゴリーの人も増えているのかもしれない。このあたりのことはまた来週以降、きっといろんな人が分析してくれるでしょう。

数学教授「左派陣営が追いつくのは難しいだろう」(SVT)

驚くほど低かった投票率(ダーゲンス・ニュヘテル)

選挙速報のオンライン視聴者数は記録的な数字に(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022