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NATO加盟と核兵器の領土内所有について

昨日は原発の話だったが、今日は、原子爆弾、原爆の話です。

月曜日に報道されていたのは、フィンランドはNATO加盟に際して、領土内にNATOと加盟国の基地をつくらない、核兵器の持ち込みはしないといった制限はしないというニュース。サナ・マリン首相は土曜日にインタビューに答えて、自国領土内での核兵器の保有を否定しないことを明らかにし「フィンランド領土内での加盟国の恒久的な基地や核兵器保有に関して、制限をつけないことが非常に重要だと思う」と発言した。

昨日はスウェーデン国防軍の記者会見でも、スウェーデンもNATO加盟に際して、核兵器の持ち込みに関する制限事項などはないことがミカエル・ビデーン最高司令官から説明された。最高司令官は「加盟時には制限は設けない。障害や摩擦を生むだけだ。しかしその後は政治的な決断がされるかもしない」と話す。

またかねてより国防軍は、その予算を2028年までに国家予算の2%のレベルまで増やすことを発表していたが、現在軍備増強は急ピッチで進められており、2%の目標は早ければ2026年にも達成される見込みでもあることがわかった。これは防衛装備品の価格が急速に値上がりしていることも一因であると説明されている。

SVTの解説には、米国は冷戦時代から、欧州のNATO加盟国5ヶ国に戦術核兵器(B61)を保有してきたとある。米国科学者連盟によるとドイツ、ベルギー、オランダ、イタリアそしてトルコにある6つのアメリカ軍の軍事基地に約100個の核爆弾が保管されているという。

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少し前にレターで紹介したイングマール・ベリマンの戦争映画である『ベルイマンの恥』の中で、内戦状態の国で生きる、音楽家であるエヴァがこの映画の中でつぶやく一言が蘇ってくる。

すべてが夢なんじゃないかと時々思う。でもそれは私の夢じゃなくて、誰か他の人の夢なのにそこにいることを強いられている。その人が目を覚まして自分を恥じたら、どうなると思う?

この映画、やっぱりみんな一度は観ておいた方がいいかもしれない。

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フィンランドは自国領土内に核兵器を保有する用意がある(SVT)

ビデーン最高司令官が領土内の核兵器所有に関して「制限は設けない」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022