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夏の続くスウェーデン南部、雪のないスキー場、悲観的なロックストローム

スウェーデン最南端のこのあたりでは未だに「夏」が続いている。気象上の秋は、一日の平均気温が5日連続で10度を下回らないとやって来ない。そして冬は一日の平均気温が5日連続で0度以下になった時を指すが、こちらはスウェーデンでは最北のラップランドの山岳地方で観測されたのみ。この調子でいくと、スウェーデン南部にこの先「冬」はやってこないのではないかという気もする。

今のスウェーデンの季節。Hösttempは気象的にはまだ夏だが一日の平均気温が10度以下になった日のあることを表す。SMHI(スウェーデン気象庁のサイトより)

この先、スウェーデンでは長期に渡ってスキー場に雪を確保することが難しくなると考えられており、ストックホルム近郊のハマビューバッケンスキー場では、一年を通して滑走可能な人工芝を敷いたゲレンデがある。ここでは滑ることはできるが、コケたら痛そう。人工雪などの開発も進むが、雪を作っても気温が上がれば溶けてしまう。

昨夜のニュース番組に出演していたヨハン・ロックストロームは、COP27に「正直あまり期待していない」という。2030年までに世界の排出量を半減させるはずだった私たちは今もなお排出量を増やし続けており、彼は「世界の100ヶ国以上が2050年から2070年の間にネットゼロ排出量達成を約束しており、それ自体はポジティブなことだが、今それに関する具体的な成果がない」と悲観的な見方を話を続ける。

今、気候危機により途上国ではより多くの資金援助を必要としているが、今の世界のインフレと経済状況で、COP27ではそのような話はあまり積極的に進まないだろうとも言う。

「私たちはこれまでに議論して、約束したことを実行に移せば、科学的には地球温暖化を2度以下に抑えることはできる」と、いら立ちを感じさせるロックストロームの言葉だが、でも誰も実行に移さない。

週末は秋の荒れ模様だが、気象的にはまだ夏が続く(シッドスヴェンスカン)

スウェーデンのスキー場は雪のない未来に向かっている(SVT)

環境科学の教授がCOP27に悲観的な理由(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022