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永住許可の取り消しが可能かどうかを政府が調査中

スウェーデンの移民庁のミカエル・リッベンヴィーク長官がSVTのインタビュー番組に出演していて「私が永住許可を持っているのであれば、心配するだろう」と話していた。

スウェーデン政府は今、スウェーデン民主党と共同で、永住許可を得ている人の資格を一時滞在許可に変更できるかどうか、その可能性について調査している。これにより、今永住許可を受けている人でも将来的にスウェーデンに住むことができなくなる可能性がでてきた。

現状では、一時滞在許可のある人はその滞在期限が切れる度に審査をうける必要があったが、永住権を持っている人にはそのような審査もなく住み続けることができた(なにしろ永住なのだから)。現在スウェーデンでは、30万人が永住許可を得て外国人としてこの国に住んでいる。私もそのうちの一人。現政権は、近い将来「永住許可」の発行を取りやめ、今永住許可を得ている人はすべて、スウェーデン国籍を取得するか、一時滞在許可扱いになるかのどちらかに振り分けたいと考えている。

これまでは外国人としても特に不便もなくスウェーデンに暮らして来て、国籍を変える必要も感じていなかったけど、最近は国政選挙に参加できないことが気になったり、これでこの先永住許可を取り消される可能性があることもわかった。まだ国籍を変更できる今のうちにスウェーデン人になっておくべきなのか、と考え始めてたけど、これじゃこの先スウェーデン人になることをほぼ強制されるようなものか。

そういえばスウェーデン民主党は、一時、スウェーデン人以外には図書館の本を貸さないというわけのわからない提案をしていたことがあったけど、あのアホな提案はどうなったのだろうか?

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移民庁・私が永住許可を持っているのであれば心配すると思う(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023