swelog ニュースで語るスウェーデン

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金利が上がり、人々が貯蓄を始めると儲かるのは誰か?

答えは銀行に決まっている。

社会的セーフティネットが整っているからか、スウェーデン人は日本人に比べるとまったく貯金しないなぁとずっと思ってきたが、ここにきて社会不安の反映してか、そして久しぶりに金利が引き上げられたこともありスウェーデン人の貯蓄は増えている。2022年第2四半期、スウェーデンの貯蓄口座には合計で970億クローナ(1282億円)が預けられており、これはこれまでで最高のレベル。

長らくマイナス、そしてゼロ金利政策を続けていたスウェーデン中央銀行は、今年の5月にはゼロ金利政策をやめ、また9月には過去30年間で最大の引き上げ率となる、金利1%引き上げをインフレ対策のために行うことを発表。そして先週の木曜日に金利をさらに0.75%引き上げることを公表した。こちらは11月30日から適応され、金利は14年ぶりの高水準の2.5%になる。さらに中央銀行は、早ければ来年初めにも再度の引き上げがあり、金利は3%を少し下回る程度で落ち着くだろうと話している。

スウェーデンの10月のインフレ率は、前月の9.7%から9.3%へと少し低下したが、アナリストよるとインフレはこの先も続く見込み。

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そして銀行は中央銀行が金利をあげたことを反映して、住宅ローンを早速どんどん引き上げている。3ヶ月間の固定金利の住宅ローンの平均金利は今年の1月は1.32%だったが、10月には2.97%に上昇した。一方貯蓄口座の利息は平均で0.8%の引き上げ率にとどまっており、大手銀行に至ってはわずか0.41%引き上げたに過ぎない。

最大手銀行のひとつSwedbankは、貯蓄利息も市場との関係で決まり、私たちは総合的に最も優れたサービスを提供していると考えている」と貯蓄口座の低利息について説明しているが、こういうのを荒稼ぎ、というのではないのか?

中央銀行が金利の大幅な引き上げを再度発表(SVT)

住宅ローン利率が高く、貯金口座の利息は低いにも関わらず貯蓄するのが人気(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022