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雪の減った未来に向けて準備するクロスカントリースキー大会

週末のニュースレターに続いて、もう少しだけ暖かい冬の話を。

今週からスウェーデン各地では順番に、子どもたちがウインタースポーツを楽しむためのスポーツ休暇に入るが(今週はヨーテボリを中心とした地方、来週は南部スウェーデン、その次がストックホルム、、といった具合)、今週の前半は多くの地域で5度から10度くらいと気温が高く、青空も見られるということで、やはりいつもの冬とはちょっと違う。

この時期は、毎年2月末に行われる世界最大のクロスカントリースキー大会ヴァーサロペットに出場予定の選手が最後の追い込み練習に励む時期でもあるけれど、雪が少ないため練習することも難しい。

ヴァーサロペットでは降雪量の減少に対応するため2007年から人工雪を取り入れているが、大会運営企業の責任者は「この先、雪がなくてもできる大会のことを考え始めている」と話す。5年から15年程度先では、今対応しているようなやり方で大丈夫だと思うが、20年後を考えると難しいと話す。それは、ヴァーサロペットの大会のために雪を準備することが難しくなるのではなく、スウェーデン全国各地で降雪量が減り、クロスカントリースキーに親しむ人が減るだろうからというのがその理由だ。

「ヴァーサロペット」はこの先も、スウェーデンを代表する一大大会として残るだろうが、自転車やマラソンへと姿を変えるかもしれないと、いう大胆な変革も考えているそうだ。私は3月前半にヴァーサロペットが行われるダーラナ地方にスキーに行く予定なのだけれど、さて、降雪量や雪質はどんな具合になるのかな?

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© Hiromi Blomberg 2023