この週末、スウェーデン南部にはOtto(オットー)という名の嵐が来て、マルメのカルバアドヒュースの建物を破壊していったが、その他にも、日曜日にはスウェーデンの行政や大手企業のウェブサイトへの広範囲に渡るハッカー攻撃があった。
問題が発生したのは電力会社のVattenfallや、救急医療の窓口のSOS Alarm、そして行政からの書類を扱うKivraといった、スウェーデン社会のインフラを担う重要な組織のウェブサイト。いずれもハッカーの攻撃はウェブサイト上に限定されていたようで、それらの会社の内部システムなどが攻撃された様子はなく、いずれのサイトも現在は運営復旧している。
今回のサイバーアタックに関しては、ハッカー集団アノニマス・スーダンが、スウェーデンでのコーラン焼却事件への対抗として事前に攻撃予告を出していたという情報があったが、さらには、その情報はロシアのハッカーグルーブKillnetがアノニマス・スーダンを装ってだした、ニセの情報である可能性が高いとするサイバーセキュリティの専門家もいる。
いずれにせよ、スウェーデンへのサイバーアタックの驚異はますます高まっているようなので、いろんなサイトへ突然アクサスできなくなっても驚いたり慌てたりしないように、心理的な準備をしておいたほうがよさそう。