数日前に、ウクライナでの戦争を表す言葉として「storkrig(大戦）」という言葉が使われているのに気がついて、あれ、いつからこの戦争をstorkrigって呼ぶようになったのかな？ と思っていたら、ロシアの侵攻が始まって一年の今日のニュース特集でも見出しにこの言葉が使われていた。
storkrigとは一般名詞で、SAOB（辞書）によるとこういう説明がある。
- 大きな規模の戦争で、特に大国間の戦争をさす。時に世界大戦と同義で使用する
(I 3 a ϑ) -KRIG. om krig av stor omfattning, särsk. om krig mellan stormakter; stundom liktydigt med: världskrig; äv. bildl. Borta vid åsen tog skrattet fart, / .. så blef det storkrig med lingonkart. Tavaststjerna NVers 185 (1885). Att den gamla storfamiljen som ekonomisk grupp ännu i mycket lever kvar bland västkustens fiskare, har vi under de båda sista storkrigen fått flera tragiska påminnelser om. Hasslöf SvVästkustf. 264 (1949). —
スウェーデン語でstorは大きな、krigは戦争である。
上の見出しをクリックした先の特集ページには「ウクライナ侵攻 戦火の一年」というタイトルがついていて、見出しにstorkrigという言葉が使われたのは、おそらくInvasionen av Ukrainaと書くと字数が長くなりすぎるからだと思うのだけれど、本文には、やはりstorkrigという言葉が何箇所かででてくる。
上の辞書の説明に戻ると、この戦争はいまのところは大国間の戦争ではないので、おそらく１年たち、またこの先も簡単に終わるような様子がないところから、字数の制限もあって使用されているのだと思うけど、storkrigという言葉がこの戦争の先行きを決めることなどないよう、そんな時代の空気が作られたりしないよう、強く願う。
